2006年7月20日(月曜日)

闘病記 完全回復まで

いつも通り一番乗りで病室に入る。ウサギさんはベットで休んでいたが声をかけると嬉しそうに笑顔を向けてくれた。今日担当についている看護師は2人の若い女性看護師。1人は正直私が最も嫌いなタイプの人間(このイメージは退院するその日まで全く変わらなかった)。看護師2人でウサギさんの寝ている姿勢を変えてくれてくれたが、ウサギさんの姿勢は右半身(脚)ベットからずり落ちそうな状態になっていたので、あるべき姿勢に戻してくれた感じだ。作業が終わるのを待つ間、いつも通り、マイバスケットで購入したレモンを半分にし、潰し紙コップに入れた。ウェットティッシュに少しレモンジュースを浸み込ませ、左手とふける部分だけだが右手も拭いた。バンコクで購入したロール式の香水を首元と、右手の肘のあたりに少しだけ塗った。バンコクで購入したものだと伝えはするが、今のウサギさんには言葉より、視覚、聴覚、嗅覚を通し何かを伝えるのが良いだろうと思ったからだ。

面会時間中、ウサギさんは何度が自分の力で体を起こしベットに座ろうとする。だが右半身に力が入らず上手くそれができない。自然に右側に体がうなだれてしまう。

右半身だけでなく左半身も、私が触ることができる部分には体に刺激を与える目的で時間の許す限り行った。

親友のアグネスと弟ジェレミーからのボイスメッセージや写真を面会中二度聞かせたり見せたりした。ウサギさんの集中力はかなり低く、いつもどこかに行ってしまっているので、落ち着いているタイミングでメッセージを見せたりすることで少しだけでもメッセージの意味が伝わるかも知れないと思ったからだ。

面会を終え部屋を出る前、久しぶりにウサギさんの声を聞いた。だがいつものあの高いトーンの、可愛らしい声ではない。うめき声に近い。表情から怒り、悲しみ、苦痛がにじみ出している。何を伝えようとしているのか。言葉をしゃべることができない。どんな思いで何を伝えようとしてくれていたのか。

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