2026年7月21日(火曜日)

闘病記 完全回復まで

この日も昨日に引き続き何とも言えない男性看護師と女性看護師がウサギさんの担当をしていた。私も海外歴が長く日本語が破綻しているのでひとのことはあまり言えないが、それでも言葉遣い、コミュニケーションにおける最低のラインは死守しながら人と話す努力はしている。

17日に撮影したCTスキャンの結果について意思の方と話す機会があった。出血は止まっているが脳にむくみがまだり、その影響で意識がはっきりしていないとのこと。また血圧が高いのが気になるので、専門医と相談をしながら対策を練り、必要な処置を取ってゆくようだ。

訪問時、ウサギさんは車いすに座っていた。昨日に比べ、ボーっとしている感じが強い。隣の女性の患者さんがあげる声がきになるようで私が話をかけてもそちらをずっと眺めている。アグネスとジェレミーがボイスメールを送ってくれたので聞かせるがやはり全く聞いていない。時間を少し開けてから再び聞かせやっと彼らの声に反応しニコッとしてくれた。

面会中、いつも通り声をかけながらマッサージをする。途中、急に泣き出しハグを求めてくるので、ずっと抱きしめていた。涙と鼻水がたっぷりシャツの右肩についている。ティッシュ要らずだ。愛しているよ。大丈夫だよ。と何度も何度もはっきりと声に出し伝え続けた。ハグも急にいらなくなるようで、途中で私を押し、また車いすの背もたれに寄りかかるウサギさん。

帰り際。私が帰ることに対して悲しいのか、怒っているのか複雑な表情で私を見つめてくる。愛しているよ。大丈夫だよ、何も心配いらないよと声をかけるが、ウサギさんへの答えになっているかは分からない。だがそう伝えることしかできない。

短く力強いメッセージは何かと考え続けていた。「笑顔はパワーだ」。私の正常な脳でひねり出せた唯一のそれらしい言葉。この言葉をこの日から、毎日帰り際に伝えることにした。

ウサギさん。また明日くるよ。

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