2026年8月4日(火曜日)

闘病記 完全回復まで

ウサギさんは車いすに座っていた。私の顔を見ると嬉しそうに笑顔を見せてくれる。この一週間は私が訪ねてもそこまで嬉しそうな表情はしてくれなかった。私のことは認識していても意識がはっきりとせずボーっとしていたのかも知れない。

この日からヨーグルトにハチミツをいれて食べさせたり豆乳を飲んでもよいということになった。日本の豆乳の味にはまり出したのは今年に入ってから。香港でも豆乳は良く買って飲んでいるが、日本のものが気に入っているウサギさん。豆乳を見せると、すぐストローをパッケージごと口にいれストローを取り出す。だが右手が使えず上手くストローを刺すことができないので私が手伝う。

おいしそうにストローで豆乳を飲んでいる。だが口から豆乳がこぼれている。右側に飲み物が溜まっている。数十秒ストローでチューチューしていたが中身が対して減っていない。右側が麻痺しているので飲み物をしっかり飲み込むことができないようだ。ヨーグルトは半分ぐらい頑張って食べていたが、同じ様に口の中に残っている。だがそれでも口から飲んだり食べたりすることができるのは大きな前進だ。

面会の少し前、セラピストの方と文字と絵をマッチさせるテストをしたようだが、正答率は悪くなかったようだ。言語は英語。

この日も時折泣いたりしていたが機能に比べるとだいぶ落ち着いている印象を受ける。泣いている時間がここ数日で減ってきているのは感じた。

またこの日きになったのは、面会中、大きく頷くことが何度かあったことだ。唾液や食べ物、飲み物が口に残っているため、それを飲み込もうとこのようなしぐさになったのかは分からないが、明日以降も続くようなら看護師や医師に聞いてみようと思う。

この面会の間、勇士は病院の周りを散策していたようだ。地元に帰る前に傘を買ってかえりたいと言うので、前原光榮商店で一本数万円の傘を購入し北茨城まで帰っていった。

ウサギさんが倒れた日は勇士の店で散髪をしていた。この日以来、ほぼ毎日、夜、不安と恐怖で押しつぶされそうな私とラインで話をしてくれた。去年の3月に脳卒中でウサギさんが倒れた時も同じように付き合ってくれた勇士。心が折られることなくこの数週間を乗り越えたのは、家族そして勇士のおかげだ。「ゆうじ、サンキューな」。

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