この日は、前日の夜10時過ぎに日本入りしたジェレミーと2人で病院を訪ねた。朝方MRIの検査を受けていたウサギさん。撮影の際、動かないよう鎮静剤が投与されたいたようで意識が朦朧としていたのだろう、私たちが訪問してから30分ぐらいはずっと寝ていた。
目を開けるウサギさんにジェレミーが声を掛ける。ジェレミーを認識はしたようだが反応が非常に弱い。この数日の中で反応が一番悪かった。鎮静剤によるものだと説明は受けてはいたが恐らく、それだけではないのだろうとも思った。帰り際、笑顔を私たちに向けてくれたのでジェレミーであることはわかっていたのだと思う。
この日私は医師の方と香港への移送について30分ほど話をしていた。香港の病院側と話をしておりウサギさんの受入れの調整をしているようだ。メディカルエスコートと言うもので、医師と看護師同行のものとで、ウサギさんを香港の病院まで送り届けると言うもの。あくまで選択肢の一つとは説明をしてくださったがどうも、病院側としてはこちらで進めたそうな感じはした。私の方も、弟のつてを頼り日本でのリハビリそして費用を確認していた。日本で本格的にリハビリとなると土日含め、半年間みっちり行うと言う。なので私としては、ウサギさんが車いすで医師の補助はない状態になるまで日本の病院でリハビリの一部を行い、それ以後を香港でと考えていた。そして何よりリハビリの内容は日本の方が充実していそうだと感じたからだ。ただ、ネックは言語の問題だ。英語と広東語が母国語となるウサギさんにとって、日本語の指示に基づきリハビリをするのは少し無理があるとも思っていたし、私が四六時中同伴しているのも無理がある。
医師の方曰く、急性期(病気発症から2週間ぐらい)をあと数日で脱するので、そこからスパルタ気味でリハビリをしてゆく必要があると言う。病気発症から6か月間が最も重要な時期でこの期間に最も早く回復をするとのこと。6か月から1年以内で回復が緩やかに進み、その後、大きな回復はし難いと言う。そのため、急性期を過ぎてからは腰を据え、母国語を使いながら右半身と失語症のリハビリを香港でやるのが良いのではないかと勧められた。
医師との会話を終え部屋に戻るとジェレミー看病に飽きたのかインスタグラムをやっていた。まぁ、反応の鈍いウサギさんと話していてもしょうがないと思ったのだろう。とは言え、DJ業でアジア各国を回っている中こうしてお見舞いに来てくれただけでもありがたいし、ウサギさんにとっては励みにもなっただろう。
「ウサギさんは絶対に大丈夫。完全回復。明日はもっと元気になっているだろう。奇跡は起こるのではない。起こすものだ!!!」


コメント