昼飯は餃子が食べたいということだったが、ちょうどよい時間のバスがなかったので、いつもの麺で許してもらうことにした。自宅から餃子屋までは歩くこともできるが30分近くかかる。
麺を嬉しそうに食べてくれたが、やはり昨日餃子を食べたいと言っていたことは忘れてしまっていたのかも知れない。餃子を買わず怒られないのは良いが、やはり記憶があいまいなウサギさんを見るのは複雑な気持ちになる。記憶に関しては、日々の生活の中で色々、気付かれないように、テスト的なことを仕込み、日々ウサギさんの記憶が回復しているのかを確かめてている。自宅に戻ってから、日常生活に戻ってからを意識してのことだ。
昼食後。何かを伝えようと一生懸命私に話をしてくれるが、なかなか理解ができず、結局15分程、色々聞いてデザートが食べたいと言っていたことが分かった。デザートと言う単語は発音がこれまで出来ていたので、そういって貰えればすぐわかったのだが、センテンスでこの単語を話そうとすると、撥音が上手くできなくなってしまうのかも知れない。平日だとどうしても忙しく、じっくり話を聞く時間がとれず、雑に話を聞いてしまうが、土日や祝日は時間が取れるので、こちらもじっくり腰を据え、ウサギさんを理解する姿勢が持てる。
食後は起居と歩行練習の自主練をする。私がウサギさんの歩行や起立した姿勢から分かるのは、重心が常に非麻痺の左足に乗っていること。右足を床に置いていることをまだ感じられないと言う。右足に少しでも重心を移し体重を支えるられないと杖と補助なしであるくのは難しい。起立している間、支えながら体を私の方に少し引き寄せることで右足に重心を移させる。3秒程度だが、しっかり左右両足で体重をバランスよく保持しながら立つことをさせる。
その後、歩行練習を行う。廊下に出て、恐らく50メートルぐらいをゆっくり歩く。歩行姿勢は、数週間前までは右足を振り回す感じで前に出していたが今はそれは治っている。恐らくロボットスーツを着用しての練習など色々行っているのでその成果なのだろう。
歩行の途中でリハビリルームのベットに座り、膝から下だけを動かす練習をする。膝から下だけを上げようとすると20センチほど床から足を上げることができるが、まだ膝に肩さがある。私が手で膝の少し上と足首を持ち、前後に動かすのを手伝う。少しでも膝周りが柔らかくなってくれれば可動域が広がりそうな感じがしているからだ。ウサギさんに自分の左膝からしたがどう動いているかを確認してもらう。この動きを真似、右足を動かすイメージを持ち、膝から下を動かしてもらう。
自分のベットに戻り、ロボット手袋とスケートボードのリハビリを行う。私はついつい口出しをしたくなってしまうので、あずき色の椅子で昼寝をしていた。
16時少し前に、夕食と私の出張の間に必要となるオムツやウェットタオルを買いに外出をする。


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