今日もチャーシュー飯を買って病院へ。土曜日のリハビリは軽めで午後に1時間弱右上肢の運動をするだけだ。私が着いた時は、向ベットに見舞いに来ている人たちと何やら会話をしていた。あずき色の椅子があったので、恐らく使ってくれと言った感じの話をしていたのだろう。だが、ウサギさんの表情はあまり嬉しそうでなかった。上手く説明ができないので、向のベットの家族に何があったのかと聞くが何もないと言う。ウサギさんの不安そうな表情をみると、本人につい誰かに何かをされたのと聞いてしまうが、少し状況を把握するのが難しいが、ここはうまく対応していかないといけない。
食欲はある。いつものルーティーン、髪の毛をとかし歯磨きを手伝い土曜日がスタートする。
靴下とスポーツシューズを履きベットから立ち起立姿勢を保持する運動をはじめる。
15時からは病院のリハビリが始まる。セラピストの先生に右上肢のストレッチをしてもらうが、かなり痛いのだろううめき声を上げるウサギさん。だが嬉しいのは、右肩周りがいつもより柔らかくなっていると言う。1週間ほど前からこの先生に教えてもらったストレッチと右脇のマッサージを毎日行っている。ファイテンのシールとネックレスも付けているのでその影響なのかもしれないが、いずれにしても、先生のコメントは相当な励みなるようで、私の顔をみてニコッとしてくれる。
リハビリメニューはいつおのロボット手袋と巨大ハンコだが、ハンコをテーブルでスライドさせる動きは肩周りが少し柔らかくなったからなのか、滑らせるレンジがだいぶ広がっている。5分もすると、疲れてしまい、周りの患者を観察し始めるが何も言わず昼寝をしていた。
この日も、いつも悪い癖でウサギさんに自主的に一人の時でも自分で出来るリハビリ、特に右上肢に関しては頑張って行う必要があると言ってしまった。自分で意識的に右手右腕を動かし使わないと回復のスピードは遅く、回復もその分遅れてしまう。
少しベットで休憩をしてからまたスポーツシューズを履き歩行練習と、ベットから起居する練習を行う。廊下を歩き、リハビリ室にあるベットに座り、右ひざから下を動かす練習をする。少しあがるが、床から20センチ程度しかまだ上がらない。何度か自分でトライをさせ、その後は私が足を持ち、膝が本来上がる部分まで上げるのを手伝う(我流なので効果があるのかは謎)。歩行のフォームもカナダ先生から学んだことを、そのまま伝える。恐らく、日本のセラピストほど、こちら香港の先生たちは細かく指導はしていないのはなんとなく想像ができる。だがウサギさんの歩行は振り上げてあるくものから、少しずつ本来の歩行姿勢にはなってきている。
10月28日はお母さんの誕生日だから家族チャットにおめでとうのコメントしてみようと伝えるが、はなしがこじれ11月11日のウサギさんの誕生日に、退院をしたいと言う話になってしまい、また泣き出すウサギさん。ここ数日は病室の患者さんの退院ラッシュで、それを見ながら早く自分もと思うのは当然なのだが。改めて、ウサギさんの病気の状態を回りの患者さんの状態と比べながら説明をする。以前はこの類の説明をしても理解することはできず、ただ泣いて怒っていたが、今は理解ができる。そして今の状態でかえってきても私がウサギさんトイレや風呂を手伝うことは不可能だ。もう少し足腰がしっかりして、負荷の少なくサポートができるまでは我慢して欲しいと伝える。
話す。この日は話す練習もする。夕方の時間で少し疲れもあるせいかこれまで発音できていた言葉が上手く話せなくなることがある。本当に疑問だったので、そう聞いてしまったが、このようなことも今のウサギさんには酷な質問になってしまうと反省する。ABCD。この日はいくG、I、Uが上手く発音できないがそれ以外はだいぶ発音ができるようになってきた。私の下手で正しくない英語発音で練習をさせているので、この点はいつも気の毒で、ウサギさんには謝っている。とりあえず、私との練習は言葉を思い出すこと、口回りの筋肉を動かくことに重点をおいた練習と認識して頑張って欲しいと伝える。あとはユーチューブを一緒に観ながらの練習だが、これは出ている人間や内容がどうも気に入らないらしくすぐ画面を伏せてしまう。
先週ウサギさんから弁当の作り方の本が読みたいと言われていたので持っていく。講談社から出ている英語のもので、この本が話すにも言葉に触れ、単語などを思い出すにもちょうどよい参考書になっている。恐らく、甘い食べ物を買って来いと言うこと以外ではじめて欲しいものを言ってくれたのがこの料理本だ。
理解力や認識力。ここは日々一歩進んで二歩下がる的な感じだが、少しずつ良くなってきているのは毎日傍でウサギさんと時間を過ごしている私にははっきりと分かる。日々の休憩、適度なリハビリそして食事を通し脳が健康に回復してくれるのを祈るだけだ。脳の持つまだ解明されていないかも知れない、奇跡のパワーを信じ日々リハビリとウサギさんのサポートに努めるだけだ。
ウサギさん。頑張っぺな。


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