2026年10月9日(金曜日)

闘病記 完全回復まで

この日は朝10時に病院に入る。ミスマーに声を掛けてもらい、歩行練習見学とその歩行補助のトレーニングを受けることになっていた。2週間前はウサギさんの歩行が安定していなかったこと、そして私の補助がへたくそだったこともあり不合格となる。今回はそのリベンジだったが、ウサギさんの歩行がだいぶ安定していることもあり、前回よりはマシになっていると言ってもらえた。

ロボットスーツを着用し、一生懸命トレッドミルの上を歩くウサギさんがいた。今回で7セッション目とのことだが、後ろ姿から楽しんでいるのが分かる。ミスマーやセラピストの方とも嬉しそうに、頷きながらコミュニケーションを取っている。人が話す言葉もしっかりと理解できるようになってきているのは、コミュニケーションをしている姿を見れば分かる。

数週間前は、ロボットスーツを着ると足が擦れて痛くなると着用を拒否していた。あの当時は、どのような痛みなのかをウサギさんは説明できなかったが、しっかりと足をまっすぐにして立つことができていなかった。ロボットスーツを着用すると足が強制的まっすぐにさせられるので、それが足に何かしらのストレスを与えていたのかも知れない。まあ、いずれの理由にせよ、今こうして楽しみながらリハビリに取り組んでいるのは良いことだ。

この日は、ロボットスーツでの歩行に加え、手でペダルを漕ぐ右手右腕のトレーニング。足と手を同時に動かしハンドルとペダルを動か運動、そして最後に病室の隣にある小さいトレーニングスペースで、ベットにあおむけになり、足にロープに縛り付け、蹴る運動をして午前の部は終わる。

これだけ運動をすると腹もちゃんと減るようで、チャーシュー飯をしっかり食べていた。

午後はお母さんが夕食の時間にきてくれていた。手作りの胡椒が少し聞いた鶏肉のスープと、総菜的に買っておいた焼売と名前が分からないが、透明の生地に包まれた餃子のようなものを、ウサギさんと2人で食べた。デザートを買って来いと言われていたので、仕事帰りに香港式デザートをいつもの店で買っていく。この前と違うと、一口だけ食べて後は私に押し付けてきた。

夕食後は右上肢のリハビリをした。ベットに仰向けになり右ひじをベットから浮かせるだけの運動だが、全く肘がベットから離れない。肘を浮かすために頭を上げたり、力んだりしていたが、フォームが崩れるので私の手で額や左肩を押えながら、何度も右肘にフォーカスさせながら50回ほどトライさせた。何十回目かは分からないが、気持ちだけ肘が浮いたように見えたが、フォームが崩れていたので気のせいかも知れない。明日、また同じリハビリを、正しい姿勢で行い、肘が浮いているか確認する必要がある。

右上肢の麻痺がひどく、全く肘がベットから離れない。悲しさと怒りが入り混じった表情で私を見つめてくる。私の中でウサギさんが感じているストレスは、昨年の時と比較し今回の脳卒中の回復が遅いことにあると思っている。昨年は1週間ちょっとで退院ができ、左半身の麻痺もみるみるよくなっていた。だが今回は既に3カ月が経過しているのに、特に右上肢の回復は非常に遅い。

ここ数日で言葉への理解力はだいぶ上がってきていたので、なぜ右上肢の回復が遅いのか、そして改めてしっかりとウサギさんの状況を説明をすれば理解を得られるだろうと思い、丁寧に落ち着いたトーンで話かける。そして逆鱗に触れる。7時30分、退場をお命じられた。

コメント