2026年10月13日(火曜日)

闘病記 完全回復まで

ケインロードにあるいつもの店のチャーシュー飯を買って病院に。向のベットのおばあちゃんの家族とウサギさんに同時に挨拶をする。

今朝も、うさぎさんは約束を守り起床してすぐに一通のメッセージをくれた。内容だけを読むと、昨日私が寝る前に送ったビデオメッセージの内容は全部聞いていないと言う冷たい内容だ。起きたばかりで眠いからあのような冷たいセンテンスを書かれたのですかと訊ねると、恥ずかしそうに笑っていた。これで2日間連続で、私が言わなくてもメッセージを送ってくれている。記憶がしっかりしてきたのかも知れない。

タレのかかったご飯はできるだけ食べさせず、脂肪もあまりない肉を選びうさぎさんの皿にチャーシュー飯を乗せる。味が無くてツマラナイのだろう、昨日お母さんが持ってきた蒸したサツマイモを白米に乗せてたべはじめる。食事の最後に、私が持っているチャーシュー飯が入った弁当箱を覗き、タレがガッツリかかったご飯を1すくいだけ嬉しそうに食べた。

午前中はいつものルーティンをこなし、向のおばあちゃんの家族とウサギさんに行ってきますと伝え病院を出た。

この日もお母さんが持ってきてくれたスープ、餃子そしてかなり甘く脂っこいデザートの夕食をうさぎさんと楽しんだ。全て旨い。だがデザートだけは旨すぎるが、入院中のウサギさんには少しヘビーだ。だが、幸せそうな顔をして食べているウサギさんには小言だけを一方的に伝えるだけで、それを取り上げることはできなかった。恐らく、おやじさんがプライベートジェットから貰ってきたケータリングの残りだろう。

しかもこの日は、携帯でメッセージが打てるようになったウサギさんから、帰りにデザートを買って来いと言われていたので、ウサギさんのテーブルにはこの脂っこいやつとアーモンド味の香港デザートが並んでいる。おめめをクリクリさせている。脂っこい名前の分からないデザートは3個あり、食後に一個と半分を2人で食べた。明日どれだけ残っているか確認しようと思う(恐らく全部食べているだろうが)。

ワッツアップのメッセージの文章も時々とんちんかんな内容もあるが、それでも何を言おうとしているのかは分かる。メッセージへのレスポンスも、起きている時はだいぶ早くなってきた。これまでは1日遅れで、しかもメッセージを書いた本人が居る前で、返信をしてきたようなこともある。

とにかく昨日と今日でメッセージをガンガン打てるようになったことは褒めまくっている。

食事中、私の腕のあざをさすりながら申し訳なさそうにしているが、しっかりと記憶があることが確認できるのでただ安心できた。

19時から30分ほど自主トレだ。例の大嫌いな右肘をあげる練習をしたが、上がらない右肘にイライラしてきたのだろう、10回程度腕を上げて終了。右手首を上げたり、右肩や腕、肘を曲げたりするストレッチだけを行いこの日の体のリハビリはサクッと終わらせた。

話す練習をあまりしていないことを思い出し、看護師が紙に書いてくれた数字やウサギさんの名前を発音する練習をする。1234と広東語で数字を発音することはできたが、英語でどういうか思い出せないと不安そうな顔で言っていたのが確か2、3週間前だった。だが携帯の使い方や文章が書けるようになってきたので少し思い出してくれたかもしれないと思い、試しに1から10までを私が発声し、それをまねさせた。1から4までは英語が出てきた。5からはまた広東語になってしまうが、それはどうでもよかった。ちゃんと発音できてるよと、またうざいぐらい褒めた。この数週間で思考やこれまでの記憶などが戻ってきているのを強く感じた。頑張れうさぎ、その調子だぜい。

泣き虫が顔をだす。歯磨きを終えたころ泣き出すウサギさん。昨日のメッセージに「一人でいるのは嫌だ」と送ってきた。また帰りたい病が出てきたのだろう。私が帰るまで10分ぐらいメソメソしていた。また明日くるから辛いかもしれないが我慢しようと伝える。これまでだと布団を頭からかぶりベットをフラットにして早く帰れと臍をまげていたが、この日は、頑張って笑顔を作り、手を振りながら私を見送ってくれた。感情のコントロールも少しずつだができるようになっているのだろう。

「ウサギさん今日もお疲れ。頑張った。愛してるよ!」

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