2026年9月19日(土曜日)

闘病記 完全回復まで

日本滞在中に書き溜めていたメモをこれまでブログに転記していたが、更新が追い付かない。少しスッキリしないが、香港に戻ってきてからの最新の記事と平行してブログに載せてゆくしかない。

昨日は非常に機嫌がよかったウサギさん。12時少し過ぎたところでチャーシュー飯と共に到着。

昼食を食べた後、作業療法士(Occupational Therapist)のエリックと部屋や住環境の写真を見ながらウサギさんの退院と帰宅後の生活について話をする。私が撮影した部屋や自宅周りの写真を使い、来週月曜日に院内で打合せが行われ、退院時期とその後どのようにリハビリをしてゆくか打合せが持たれるようだ。恐らく最終的な意思決定はあの医者なのであまり良い条件は提示されないだろう。

私や義理の親としてはできるだけ長く病院で回復をした状態で家に戻ってきて欲しいが、あの医者をみていると病院側としては一日も早く追い出したいのは感じる。一日も早く帰りたいウサギさんだけが、事情背景は異なるがあの医者と利害関係が一致している。だがウサギさん本人もあの医者を嫌い怖がっている。久しぶりに会う人間の屑だ。ウサギさん、そして私も大変お世話になり、大好きだったシャーリー(ウサギさんの隣のベットにおられた方)おばさんもあの医者に追い出されている。

通いでのリハビリは月水金、または火木土の午前中に今の病院で行われているようなので、医師の承諾が得られれば通いでリハビリを受けることになる。

機嫌のよいウサギさん。私にずっと興奮気味で誰かにあったこを伝えようとしている。隣おばさんが病院から渡された資料を指さしながら何か伝えようとしている。どうも中国漢方に関する治療についてのもので、後で親切な方の医師に説明を受けたが針治療についてのもののようだ。入院中は針治療は受けられないが、退院後なら受けられるとウサギさんが好きな針治療の先生から説明を受ける。優しい人なのは話さなくても分かる。涙を流し先生の腕をつかみながら何かを伝えようとするウサギさん。去年、針治療を受けだいぶ効果があったことを覚えていたのだろう、治療をすぐに受けたかったようだ。私の財布からクレジットカードを取り出し先生に見せている姿が健気で、思わず涙が出そうになる。それはできないと、私から改めて説明をした。

ウサギさんの言語(文章、会話)に対する理解力は日々少しずつだが改善しているが、ただ、どうしても話者が普通の人間に対し話すスピードだと完全には理解ができないようだ。なので、私が病院内で看護師が普段のスピードで話をしているのを見かけるとユックリ話して欲しいとお願いしている。私の方で暫く注意深く観察が必要なのはこの点で、今後少しずつ日々の生活で彼女の理解力がどう良くなっているか細かくみてゆく。

文字が書けない。ウサギさん簡単な単語や文章は少しだけ書けるようになってきたが、本人も書くのは苦手だと昨日私に教えてくれた。確かにワッツアップの文章も記号が入っていたり支離滅裂な内容なものがある。これが辛いのかは分からないが、基本、日々、ワッツアップを使い私に連絡してくることはあまりない。引き続き根気強く彼女の回復に何ができるか考えながら、ストレスを感じさせない程度にトレーニングをしてゆく必要がある。

病院から渡された文字と写真があるものをマッチさせるクイズ式トレーニングがあるが、この正答率も不安定だった。これは入院してから先週まであまりかわらない。言葉が書けないのか、読めない(本人は読めるという)のかは分からないが、ここはウサギさんの状態を把握するためにも私なりに彼女の状態を深く理解する必要がある。

午後3時を過ぎたころに30分程度のリハビリがあった。右手を強制的に広げたり握ったりさせる機械を使い(手袋のようなもの)、ウサギさんの固まった右手にそとから強制的に力を加え「モビリティ」」を回復させるのだ。

これが終わると、私が右手を中心に麻痺した体をストレッチしたり手を動かす手伝いをする。右足はだいぶ力が戻ってきており、可動域も広くなってきているので、先日リハビリで見たウサギさんの歩き方を本人に伝えながら、正しい理想の歩行姿勢に戻してゆこうと理解を求めた。全て「脳と脊髄リハチャンネル」の受け売りだ。いくつか脳卒中後のリハビリに関するチャンネルはあるようだが、面構えとその誠実な印象からこのユーチューブだけを見ると決めた(時間が無くて探すのもめんどくさいというのもあるが)。

言葉。こちらはこの2週間でだいぶ増えてきた。アイラブユー、アイウォン、、、などセンテンスはまだまだ少ないが、単語は日を追うごとに発音できる単語が増えている。なので、日々の面会時間の中で、私が思いつく限り強制的に発音させるようにしている。香港に戻って来た8月12日に前歯(差し歯)が外れてしまったウサギさん。当時は全く気にしていなかっがが、意識がハッキリしてくると少しずつ恥ずかしさが出てきたようで、2週間前から前歯がないことを気にするようになった。これが理由で人と話すのが億劫になっていたようなので、言葉を取り戻したいなら恥ずかしいと言う感情は捨てて、とにかくしゃべれ、話せ!と伝えた。普段ならふてくされるが、それもなかったので言葉を取り戻したい欲求はあるのだろう。

先のユーチューブチャンネルで学んだことの一つに。右手のリハビリに関しては、もし動く指があればその指で少しでもいいから、何度も何度も動かし続けてゆくと言うアドバイスがあった。なのでウサギさんにはもし指のどれかが動いたら必ず教えてくれと伝えた。そしてその指を何度も何度も動かしてみて欲しいと伝える。

スピーキングもこれと似たようなイメージで、発音できた言葉から似た言葉、関連性のある言葉を発音させるようにしている。ただ私の英語レベルはたかが知れているので、日本語もミックスさせている。とにかく、しゃべらせること。ウサギさんも、私も大好きなセラピスト、ミスマーが言っていた「SPEAK OUT、ワンイー(ウサギさんの漢字読みの名前)」。これが全てだ。

自信を失わせることなく、励まし、褒め根気強く継続してゆくこと。間違いなく1人ではできない。なので、私が人生をかけてウサギの隣で、失いかけた言葉、体の動き、脳の機能を回復させる手伝いをしてゆく。

約束。この日、二回目のトライとなる、起床したら私宛に絵文字でも何でもいいからメッセージをして欲しいとお願いをするが、今朝ウサギさんからのメッセージはない。今日も帰り際、そして会話の中でこのお願いだけはする。ウサギさんの記憶力が良くなっていることを知りたい。

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