ラクサを持ってウサギさんを訪ねる。今日は割と機嫌がよく一緒に病院の飯とラクサを食べる。フィッシュケーキを中心に麺も、あまりこぼさずにスプーンに乗せて左手で食べられるようになった。
食後。口で歯磨き粉をチューチューし歯磨きを始めたのでそれは、さすがに行儀が悪いと伝えた。朝食後は1人で歯を磨くのでいつもこうしていたのかも知れないが、私いる時は手伝うから、それは止めようとお願いする。少し不満そうだが分かってくれたようだ。
午後は、義理の両親が来て夕食を取るのを手伝ってくれた。私が18時少し間に到着したが、二人は既に帰っており、お母さんの御粥と蒸かしたサツマイモがテーブルにあった。ウサギさんは寝ていたので、起こさず目を覚ますのを15分ぐらい待っていた。義理の親父さんから機嫌は良かったと聞いているが、私に対してはそうではない。
寝起きそうそう、からまれる。病院に自分を入院させているのはいまだに私だと思っているようだ。もう説明することは止めようと、昨日のこともあったので決めた。泣き叫ぶウサギさんの声を右耳で、見舞いに来る人に用意された椅子に座り聞いていた。二の腕を掴まれ、頬っぺたを抓られたので、さすがにこれ以上騒ぐなら、ウサギさんが落ち着くまで外に出ているとたしなめながら伝える。さすがにこの日は昨日のようなことはなく落ち着いてウサギさんを捌くことが出来た。さすがにやり過ぎたと思ったのだろう、おでこを私に向けてくるので、私もおでこをウサギさんのおでこに付けて、「スキンシップだぁ」と日本語で言うと、何かを思い出した表情をしながら笑ってくれた。皆に優しく笑顔をふりまいているウサギさん。看護師からも患者やその家族からも大人気で愛されている。「俺にも、他人に振り撒いている笑顔の3%でもいいから分けてくれよぉ。」
義理の親父さんには、昨日、改めて退院の時期は私たちではなく病院側の判断にゆだねるしかなく、ウサギさんや私たち家族の判断で決めるものではないと、伝えてくれと頼んでいたが、恐らく言ってはいないだろう。ウサギさんが気を失った原因となる会話が退院についてだったとも伝えていたが、ウサギさんからの攻撃を受けたくないのか、優しい親父(血はつながっていない)を演じていたいのかは分からないが、恐らく何も伝えていない。義理の両親に退院時期について話をしてもらうことも、もう頼まないと決めた。だが、帰宅後、おやじさんにウサギさんが将来的に「てんかん」を後遺症として患いながら生きてゆく可能性はあるとだけは伝えた。退院時は血圧の薬と、てんかんを押える薬は必要だろう。
もし仮にこれまで通りの生活が送れるようになったとしても、脳卒中以外のリスクとしてこのてんかんも油断はできない病気(後遺症として)として強く意識している必要がある。何がなんでも死ぬまで俺が元気でウサギさんをいろん面で支え続けていくしかない。
今日は右手のストレッチとグーパートレーニングを行う。ストレッチは硬直してしまった右手を広げながら、少しでも動きが戻るよう指先から右肩にかけてマッサージとストレッチを行う。セラピストからは、右肩の何とかと言う骨が筋力の低下が原因で下がっており、骨と骨を繋ぐ部分に隙間が出来ているので、肘をもち少し持ち上げ気味で(隙間を狭める)、肩と腕を動かしてあげるようにと言われている。その通りできているか正直分からないが、ウサギさんの表情から恐らくやり方に間違いはないのだろうと思える。土日のいずれかにこのセラピストは病院に来ているので、実際に自分のやり方が間違っているかどうか確認してもらおう。
足の方は午前と午後でリハビリをしたようなので、こちらは今日はさぼらせてもらう。スピーキングの方もこの数日は、口論や、ウサギさんの感情の波が荒いのであまりできていない。だが、話せる単語や文章も少しずつ増えてきているので、引き続きこちらも時間の許す限りリハビリをしていきたい。
この数日、歯磨きをしている時に気づいたのだが、右上の歯茎と頬の裏側あたり食べかすが溜まっていないことに気づいた。確か先週ぐらいまでは歯磨きをすると必ずこの部分から大きな食べかすが出てきたが、今はそれがない。恐らく、右側の顔だったり顔の部分が少しずつ回復して来ているのかも知れない。このことで自ずと言葉もしゃべり易くなっているのかも知れない。頑張ろうなウサギさん。完全回復だ。

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