2026年10月10日(土曜日)

闘病記 完全回復まで

中山記念館近くから23番のバスに乗り正街でおりいつもの麺屋へ。その後、オムツ、豆乳、プラスチックバッグを買って病院へ向かう。ウサギさんは一人で寂しそうに昼食を食べていたが、それでも一人で食事はなんとかできている。だが、精神的には間違いなく良くない。ウサギさんが発するオーラは淀みそして湿っていた。ごめんよと声をかけ麺をテーブルの上に置く。笑ってくれた。

髪をとかし歯磨きを手伝い土曜日が始まる。8月14日から入院生活をしているが、あっという間に2か月が過ぎた感じだ。ウサギさんにとってはそうではないのかも知れないが。

食後はベットに横になり、右肘を浮かす練習から始める。まだどうしても力んでしまい、頭がベットから離れてしまったり、肘ではなく、右上半身を左側にねじらせて右肘を浮かそうとする。全く肘が上がらないことが苦痛なのだろう。何度も、肘が上がらなくても良いのだと伝えるが、どうしてもそれが理解できないようだ。脳の回復がまだで私の伝えようとしていることが理解できないのか、本人の性格によるものなのかは分からないが、この点はしつこくそして忍耐強くウサギさんにリハビリにおける心構え的な所は伝え理解をしてもらう必要がありそうだ。食後はとりあえず、50回肘上げの練習をしたが、フォームがダダ崩れの中でも、何度かは肘がベットから持ち上がった瞬間があったので、そこは全力で褒めまくった。

この日で便秘が三日目のようで少しスッキリしない感じのウサギさん。歩行ができるようになればトイレで用を足せるのだろうが今はそれができないし、病院としても看護師をつけさせてまでトイレの世話はしてくれない。

15時からは病院のぶったるんだリハビリがあったが、ロボット手袋を着用をし20分ほど手を強制的に広げたり閉じたりするものだ。この間、私は小豆色の椅子で昼寝を。ウサギさんも私が寝ている姿を見て、ウトウトしていたようだが、頑張ってこの日は起きていたようだ。ウサギさんには、効果があるかどうかは分からないが、手袋の動きに合わせて脳から手に、開く、閉じるのメッセージを送り続けろとだけは伝えた。

ブルーベリーを二人で少し食べてから、また自主トレを開始。ロボット手袋の後は少し手が柔らかくなっている。右腕をまっすぐにした状態で、少しの間だけであれば強張った手のひらも少しだけ広げた状態でいられる。寝たりすればまた、痙縮してしまうのだろうが、少しでも本人が伸びた腕、そして広がった手を見ているのは、少なくても脳だったり本人に良いイメージを与えてくれるだろう。実際、本人も伸びた腕を見ながら嬉しそうな表情をしている。

右手首もだらっと垂れ下がった状態から少しだけだが上に持ち上げることができる。

とりあえずこの日は、ウサギさんに対してとりあえず日々の生活の中で右手を使うことをしようと伝えた。たとえ、全く手が動かなくてもその意識だけはもっている必要があると熱く伝えた。

夕飯はラクサだ。ローテーションも限界にきているが、それでも病院飯を残して何も食べないよりはましだ。小さいエビが2本、そしてフィッシュケーキがついているので、それだけを皿に取り出し冷めるのをまってウサギさんのおかずとして食べてもらった。デザートはゴマをペイストにしたものだが、自分で買って来いと言ったのに結局食べない。まずいと一口だけ食べて残してくれるのはある意味良いのかもしれない。

流動食以外の食事を食べてよいとなってから、外で買ったものを色々食べさせているが、食欲はかきたててくれてはいるが塩分、糖分が少し、今更ながら気になりだした。少し意識的にソースやタレなど味の濃い部分を取り除いて食べさせたり小さな調整をしていこう。義理の母親のスープが時として味付けが濃いので、こちらも面倒くさがられない程度にやんわり伝える必要がある。

夕食後も1時間ほどベットの上でできるストレッチや右上肢を中心に運動を行う。ウサギさんが大嫌いなベットに横になり、ただひたすら右肘を上げる運動をさせる。フォームは相変わらず悪いが、時として、リラックスした状態で肩から右肘だけが気持ち持ち上がることがあるので、鬱陶しがられているが何度も何度も褒めまくっている。右足は病院のリハビリメニューにほぼ頼り切りだが、まだどうしても足を蹴る動作をすると、膝が外側に向いてしまうので、この点は、左足を手本にさせながら、意識して直させるようにしている。

病院のメニューにそってリハビリはしているが間違いなく運動不足のウサギさん。私が一緒にいる間は、思いつく限り体を動かさせる必要がある。運動嫌いで基本マイペースのウサギさん。日々のモチベーションの維持には、餌として、回復してから韓国、日本、タイへの旅行と、現地での美容関連へのスポンサーシップぐらいだろう。ウサギさんにとって旅は人生そのものだ。早く歩けるようになりさえすればどこへでも連れていくと約束をした。涙を流して頷いていたので、頑張ってくれると期待したい。

話す練習。正直あまりたいしたサポートが出来ていない。だが、日々少しずつ話せる(私が聞き取れる)単語やセンテンスは増えてきている。似た言葉や関連性のあるセンテンス、発音が似ているものに、広げ、ウサギさんの言葉を取り戻すサポートに努めること。常に何かを伝えようと話しかけてくれてはいるが、正直何を言っているか理解できない。特に平日は時間が昼と夜、それぞれ1~2時間程度しか一緒に過ごせないので、じっくりウサギさんの話を聞ける土日に謎の言語の理解に努めようと思う。筆談ができればよいのだが、ウサギさん曰く、言葉が出てこないので文字が書けないと言う。そのためワッツアップのメッセージなども、文章に記号の羅列が並んでいることもある。本人もこれが相当苦しいのだろう、携帯を渡してはいるがメッセージを送ってくることは数日に1度程度。私からはどんな文字でも記号で絵文字でも写真でも良いので、頑張って1日一通だけは送って欲しいとお願いはした。メッセージを書いて発信するやり方(作業)を何度も何度も繰り返してはいるが、なかなかうまくいかない。体と同じで頭の中も反復を繰り返すことで良くなると信じ、忍耐強くウサギさんをサポートするしかない。

理解力や場の空気を読む力は非常に良くなっている。看護師が何かを伝えたり、質問したりしても言葉はうまく話せないが意思疎通はできているのは分かる。

8月14日にこの病院に来てあと数日で2か月が経つ。病院でもウサギさんは古株に属する。看護師にはワンイーと言われ可愛がってもらっている。ミスマーも、今年のミス香港よりも何倍も美人だといつも自分の娘のように可愛がってくれている。例の医師は早く退院をさせたいようだが、暖かい人たちに囲まれているので、辛くツマラナイ入院生活を耐えてくれているのだろうと思う。ウサギさんあと少しだ頑張っていこうぜ。

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