麺の代わりにチャーシュー飯を買って病院を訪ねる。昨日は麺を食べたいと言っていたがここら辺の記憶はけっこう曖昧だったりする。病気になる前なら、なんで麺じゃないのと怒っていたが、今は幸いそれはない。午前中は割と落ち着いていたので、いつものルーティーンをこなし病院をでる。
母親がきてくれていた。スープ、食べやすく切ったチャーシュー飯。ウサギさんが病院の魚料理を取っておいてくれたが、今日の病院飯は魚にしっかり火が通っておらず味もひどいので一口だけ食べて後は全て捨てる。
夕食を取りながら、海外旅行保険(Allianz)の請求が認められマニュライフ香港と併せ、日本の病院でかかかった全ての費用はこの2つで全てカバーできることになったと伝える。嬉しい話をしていたつもりなのだが、良く理解ができていなかったようで泣き出すウサギさん。恐らく何を言っても分からないだろうと思ったので、とりあえず、いい話だから心配しなくてよいとだけ伝える。
義理の親父さんからは、もう一つの纏まった額が下りる保険請求も認められた話をしたようだが、その際は喜んでいたと言っていた。当然ウサギさんと親父さんの会話は広東語。私の英語と伝え方が悪かったのかも知れないが、今の時点だと広東語に対する理解度の方が高いのかも知れない。これは数字を広東語で発音はできるが、英語ではまだ上手くできないことにも関係しているように思う。
また少し気になるのが、ABCの発音の練習をすると、何度か繰り返しているうちに、AをFと言ったりすることがある。ウサギさんの脳で何が起こっているのか分からないが、ここも日々の会話やABCの練習をするさいは気を付けて観察していく必要があるだろう。
数字の発音は、11~16までを追加した。広東語で練習しているのを聞いた看護師のおばちゃんが、親指を立てながら「いいねぇ」と言ってくれる。嬉しそうなウサギさん。
ABCも、英数字も出来たりできなかったりだが、基本、本人がやる気をだして頑張っているので、ひたすら褒め、励ますスタンスでサポートは続けてられているような気はしている。
鼻毛が気になっているウサギさん。ハサミと剃刀を持っていくが上手く処理ができないので結局指で毛を抜くことに。この日は鼻毛処理に時間を思いのほか取られてしまったのでリハビリの時間はとれず、右上肢のストレッチだけをする。ファイテンのテープとチタンのネックレスが効いているのか、腕の可動域やこれまでほど痛がることが無くなっている。それでも右手はやっかいで、ウサギさん自身も相当嫌なのだろう。左手で右手を広げたり摩ったりしながら私の顔を見つめてくる。
1人でいる時は右手が動こうが動かまいが意識して使うようにすること。これまで何度も伝えてきているが、どうしてもそれが上手くできない。恐らく言われたこと忘れているのかも知れない。ここは私が一緒に居る時は、何度も何度もしつこく粘り強く伝え続けるしかない。
19時を過ぎたあたりから泣き始めるウサギさん。翌日に控えた私の韓国出張が嫌なのだろう。二日間だから頑張ってと伝えると、胸を叩きながら「大丈夫」だと仕草で答えてくれる。優しい看護師のおばちゃんがウサギさんが泣いているのを見て、何で泣いていのとウサギさんに質問をする。私が代わりこたえると、「たった二日じゃないの」と笑いながらウサギさんの頬っぺたをムニュムニュして去っていく。
向のベットにいるおばちゃんとおばあちゃんもここ二日で退院した。そんな姿を見て自分も早く帰りたいと思うのだろう。泣きながら私の顔を見つめてくる。あと少しだから医者の最終的な判断を待とうとだけ伝える。


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