ベットに横になって起きているウサギさん。私が着くとすぐ車いすに載せてもらう。ウサギさんが大好きなMさんが担当だ。Mさんに指をさしながら声を出していたので、相当彼女とコミュニケーションをしたかったのだろう。
私に対しては喜怒哀楽全ての感情を思いっきりぶつけてくるが、他の人にはあまりそれがなく、笑顔を向けることが多い。ここら辺は病気前と全く変わらないので、このような姿を見ると少しほっとする。
この日はベットから車いすに乗る際、左側の足から移ろうとするが上手くいかないので、いつも通り右足の方から乗る。
もう一人の看護師の女性も気の利く感じの良い方で、ウサギさんの病院での様子を丁寧に教えてくれた。シャワーだったり、何かをする際、ウサギさんは積極的に看護師の意図を組み、自分から動いてくれるので非常に助かるし、リハビリの観点からも非常に良い姿勢だと教えてくれた。面会1時間だけでそれ以外の時間をウサギさんがどのように過ごしているか、分からない私にとってこのような些細な情報でも安心できるようになる。それにしても面会時間1時間は短い。
中庭に散歩へ。いつもの木陰で車いすを停めるが泣き始めるウサギさん。泣いている間も左手で右手をマッサージしている。出口で待っている看護師の方を気にしていたので、散歩に付き合ってもらう。この日は、楕円形のコースから少し外れ少し勾配のある別のルートに。病気前は木や森は虫がいるのであまり好まないウサギさんだが、病室は相当ツマラナイのだろう。細い木立に覆われたコースを楽しんでいる。
部屋に戻ると何かを探しているので、モノを見せながら「これ、違うの?どれ?」と質問を繰り返す。結局充電中の携帯を探していたようで、61%まで充電されたサムソンの携帯を握りながら嬉しそうにしている。イヤフォンも渡しているが使っている感じはない。
帰り際、自部の顎の辺りを触りながら言葉を出そうとしていた。
既に面会時間を過ぎていたので、そろそろ帰るよと伝えると悲しそうな顔をするが、スグに「もうあっちいけ」と言った空気の中でバイバイをされる。
この日は埼玉に住む末っ子の車で実家に帰ることになっていた。病院を出たところで拾ってもらい、そのまま北茨城の実家へ向かう。次男も家族とお嫁さんの実家(日立)に帰っているということだったので実家で合流する。
恐らく次男が高校を卒業し厩務員になるために北海道に移住した2002年まで家族5人で一緒に住んでいたので、24年ぶりに家族5人が実家にそろったことになる。勇士が手配してくれたカツオを囲み、みんなでとる夕食。たいした会話は無いがゆっくりと心が満たされていく。ありがとう。


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