日本において、癌は昭和56年(1981年)から連続して死因の1位を占めており、年間38万人ががんで亡くなっている。生涯のうちにがんに罹患する可能性は男性の約2人に1人、女性の約3人に1人と言われている。がんの罹患数と死亡数は、人口の高齢化によって増加傾向にある。
サンウェル・エッセンシャルケア
サンウェル・エッセンシャル・ケア(以下サンケア)。サン・ライフ香港の癌保険だ。過去に脳梗塞や心臓病などの重症疾患を患っている方でも加入ができる。保険料や契約者の健康状態や既往歴に応じて癌診断給付金の額は決まるが、この診断給付金の額は癌を患った時期やその種類にもよるが、基本保障額に対し最大で4.2倍増額され契約者に支払われる。
癌診断給付金の対象となる癌とそれら保障額が明確になっているので、医師の診断があれば煩わしい手続き踏むことなく給付金が払い出される。闘病期間中の支出や思ったように働くことができないストレスだけでなく、看病をする家族や大切な方たちの心的負担も軽減してくれる。
遺伝的な理由から癌罹患リスクを気にされている方。日々の不摂生な生活習慣から健康状態に自信がなく万が一の備えとしての費用をしっかり準備しておきたい方に検討してもらいたい商品となっている。
告知とお見積りに必要となる情報
サンケアの告知書の質問項目は癌罹患のリスクに焦点があてられています。そのため過去に脳梗塞や心臓疾患を患った経験がある方や、現在の健康状態を理由に癌保険の加入を断られてきた方でも加入し易くなっております。
サンケア加入年齢と見積もり作成に必要な情報。サンケアの保険料支払い期間と加入対象年齢は、①10年払い(生後15日~65歳)、②15年払い(生後15日~60歳)、③20年払い(生後15日~55歳)、④25年払い(生後15日~50歳)までとなっている。お見積りの作成には年齢、性別、喫煙有無と併せ、希望する癌診断給付金の情報が必要となります。
サンウェル・エッセンシャル・ケアの癌診断給付金(Cancer Benefit)
サンケアの癌診断給付金は加入時に契約者の希望に応じて決まる。プラン運用期間中、契約者が85歳になるまで最大で3回契約者に払い出される。これに加え初期癌診断給付やその他女性・男性特有の癌を患った場合に払い出される保障がプランに組み込まれているので、加入時に決めた癌診断給付は最大で4.2倍増額され契約者に払い出される。
エンハンス・ベネフィット(Enhanc Benefit)
初回の癌を患った場合、この癌診断給付金に対し追加で60%の保障が上乗せされる。エンハンス・ベネフィットと呼ばれるが、払出しの対象年齢と期間は2通りある。1、加入時の被保険者の年齢が20歳以下の場合、加入から20年間が対象期間となる。2、被保険者年齢が21歳以上の場合であれば、加入後10年間が保障の対象期間となる。※初期癌診断給付金に対して払い出される保障ではない。
初期癌診断給付金(Early Stage Cancer Benefit)
上皮内癌及び初期悪性腫瘍と診断された場合、癌診断給付金の20%を契約者は請求することができる。この初期診癌断給付金は最大で2回請求ができるので、契約者はプラン運用期間中、合計40%を初期癌診断給付金として受取ることができる(最大受給額の上限は50,000米ドルまでと設定されている)。
なお、初期癌診断給付金の対象になる癌を罹患した場合、24か月間の保険料支払いが免除される。
加入後早い段階で癌を患い診断給付金を受け取ることで、加入時の診断給付金の額が減ってしまうのではないかと言う心配もありそうだがこの点は心配はいらない。2回目の請求後、1年の期間を置く必要はあるが、請求した額はこの期間を過ぎればもとの額に戻る(カバレッジ・リロード)。
ジェンダーケア癌診断給付金(Gender Care Extra Benefit)
サンケアは女性・男性特有の癌を85歳前までに患った場合において癌診断給付金の20%が払い出される。対象となる癌はそれぞれ8つあり、以下の通りとなる。女性:乳癌、卵巣癌、卵管癌、子宮癌、子宮けい癌、膣癌、外陰癌、非妊娠性絨毛癌。男性:前立腺癌、せいのう癌、精巣腫瘍(精巣癌)、精巣癌、精巣導管癌(精管癌)、精索癌、陰茎癌、不妊癌(精巣癌)。
サンキャッシュ・サポート・ベネフィット(SunCash Support Benefit)
サンケアには現金支給サポートがついている。これは癌と診断されてから18カ月に渡り、癌診断給付金の1%が契約者に払い出されるオプションとなる(2回申請ができるので計36か月)。このキャッシュサポートを受給している期間中、被保険者が不幸にもなくなってしまった場合、未払い部分のキャッシュサポートは保険金と共に受益者に支払われることになる。サンキャッシュサポートは診断給付金から差し引かれ契約者に払い出されるものなので、既述の初期癌診断給付金のように払い出された額がリロード(元の額に戻る)ことはない。
どのように癌診断給付金は払い出されるか
一度目の癌を患った場合。癌診断給付金から以下の4項目を加減した数値と、初回の癌を患った時点で払いこんだ保険料(初期癌診断給付金とサン・ライフからの借入金を差し引いた額)のいずれか、金額の大きい額が契約者に払い出される。
1(-)初期癌診断給付金(払出を受けている場合)
2(+)エンハンス・ベネフィット
3(+)スペシャルボーナス ※プラン運用成績次第でサン・ライフから払い出される
4(-)サン・ライフからの借入金(借入がある場合)
2度目以降の癌罹患の場合。癌診断給付金から、以下で述べるサンキャッシュサポート(払出を受けている場合)を差引いた額が払い出される。払出がされるのは契約者が85歳になるまで。
40歳非喫煙の男性が加入した場合の保険料と保障内容
手元に、40歳非喫煙の男性が20年払い(2,874米ドル/年)で癌診断給付金100,000米ドルに加入した場合の見積りがある。色々と保障額について述べて来たが具体的に見積りを見ながら具体的な数字を確認してゆきたい。
エンハンス・ベネフィット。この男性の場合であれば年齢が40歳であることから、加入後10年間にうちに癌を患った場合60,000米ドルがエンハンス・ベネフィッとして払い出される(100,000米ドルの60%相当)。
癌診断給付金。こちらは終身で保障されるものなので、プラン運用期間中に癌を3度罹患した場合、この見積りでは合計300,000米ドルが契約者に払い出される。
初期癌診断給付金とカバレッジ・リロード。この見積りにおいては100,000米ドルの40%に相当する40,000米ドルが2回に分割されて初期癌診断給付金の対象となる癌を罹患した場合、契約者に払い出される。
ジェンダーケア癌給付金。こちらは癌診断給付金の20%相当に相当する20,000米ドルが、既述の癌を患った場合に契約者に払い出される。
癌の心配をされているかた、参考までに今のご自身の健康状態であればどのぐらいの保険料でどのぐらいの保障が受けられるのかを知りたい方も、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
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