この記事では非確定解約返戻金とこの配当付き保険(Particpating Insurance Policy)の仕組みについて説明してゆきたい。
非確定(非保証)の解約返戻金とそれが払い出される仕組み。この配当付き保険は確定の解約返戻金と非確定の解約返戻金で構成されている。確定解約返戻金、これは解約時に契約者が必ず受け取れる返戻金(ボーナス)になる。必ず貰えるボーナスなので確定解約返戻金についての説明は不要だろう。
この非確定解約返戻金だが、これまでは「保険会社の運用成績次第で払い出される返戻金(ボーナス)」と説明してきた。保険会社が運用する株式や債券の運用成績が良ければ、そこから上がる利益が契約者に還元されると。決して考え方に間違いはないのだが、私の説明に不足していたのは「保険会社における各年度の売上であり収支状態」が、株式や債券の運用成績に加え、返戻金の払い出しに影響を与えると言うことだ。保険会社にとっての収入は当然、契約者が払う保険料で、支出は死亡保障や解約返戻金の払い出し、そして他の企業同様に会社運営において発生する費用となる。契約者は保険会社にとって顧客であると同時に、保険料の支払いを通し、間接的に投資家として保険会社の投資活動そして経営活動に参加していることになる。
Participating 。辞書には「利益配当付きの」と言う意味の形容詞として説明があるが、この語源である動詞Participateには「参加する」と言う意味がある。動詞的意味から、契約者は保険会社の運用であり経営に、保険料を介し、参加していると考えれば分かりやすいだろう。
保険会社での運用が好調であることに加え、この配当付き保険に加入する方が増え、そして解約返戻金や死亡保障の払い出しが少なくなればなるほど保険会社の収支は良くなり、それらは非確定解約返戻金の高い達成率となり契約者に還元されることになる。必要に応じて返戻金は一部引出しや一部解約などはできるが、理想を言えば配当付き保険に加入したのであれば基本的な契約者のスタンスとしては「放置」が望ましい。もし運用途中に引出しをしたいのであれば、ユニバーサルライフ保険等の異なるタイプの保険プランがある。
当たり前の話ではあるが、運用される元本であり利息・配当が減ることなく再投資しされ続けることで、保険会社は複利効果を最大限に活かしながら高い運用リターンを達成することができる。
2つの非確定解約返戻金、リバーショナリーボーナスとターミナルボーナス。
非確定解約返戻金には運用途中に引き出せるボーナスと解約時にのみ引き出せるものがある。保険会社によって呼び方は異なる。ここではリバーショナリボーナスとターミナルボーナスと呼ぶことにする。運用途中に引出しができ、保険会社の運用成績公表後に確定解約返戻金と変化して契約者の口座に蓄積されるボーナスがリバーショナリーボーナス。解約時にのみ契約者に払い出されるボーナスがターミナルボーナスとなる。
これら非確定解約返戻金の運用成績は毎年保険会社からフルフィルメントレシオとして達成率が公表される。添付した見積もりを例に取ってみる。契約後15年目、ラインを見てもらいたい。(B)リバーショナリーボーナス解約返戻金は36,183$、(C)ターミナルボーナスは66,167$となっている。もし仮に達成率がそれぞれ100%だった場合、36,183$のリバーショナリーボーナスは非確定解約返戻金のから確定解約返戻金に変わり契約者の口座に蓄積される。一方の66,167$ターミナルボーナスだが、達成率が100%だったとしても確定解約返戻金に変わることはない。あくまでその年の運用成績を確認するためのものとなる。このターミナルボーナスについて、少し味方を変えると、この年の運用達成率とその時点での解約返戻金の額、ここでは66,167$が契約者として満足のいくものであれば、その時点で解約の動機とすればよい。

フルフィルメントレシオ。この保険会社から毎年公表されるフルフィルメントレシオだが、達成率の幅は「0%~100%以上」となる。最悪のシナリオとしては達成率が0%。良ければ100%以上となってくる。契約者としては当然、保険会社に対し高い運用達成率を求めたいところではあるが、基本保険会社として100%を目標に運用をしていると考えるのが適切だろう。この背景にはSmoothing Mechanism(平滑化メカニズム)と言う考えがある。年に拠って運用成績が良い年もそうで無い年もある。運用成績が100%を超えた年の利益を、運用が100%を下回った年に補填させるイメージだ。そしてこの運用成績は契約者に対してではなく、香港の保険会社を監督する保険監督庁の評価にも影響を与える。安定し100%を出し続けることで保険監督庁の心証が良くなる。特大ホームランと空振りを繰り返すより、コツコツヒット(100%)を打っているのが良いと言うわけだ。
配当付き商品の代表格がサン・ライフ香港のサンジョイ・ギフトグローバル2だ。香港居住者の方も非居住者の方も日本人ならまずはこの定番の商品の見積もりを入手し内容を一度見てもらうとよいだろう。年末年始の休暇はこたつでミカンでも食べながら香港保険の見積もりを眺めその異常なまでの運用リターンの高さに悲鳴を上げてもらえればと思う。
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