一般的に、日本の生命保険の多くは被保険者に万が一のことが起こった場合を前提としてプラン設計がされている。貯蓄や資産形成機能も備えていると言うが20年を超える長期で運用をしても、払い込んだ保険料に対し数十%程度のライトな返戻金が契約者も戻ってくる程度だ。
保険料を支払った契約者であり被保険者は自分で稼いだお金にも関わらず、資産形成効果も期待できない商品に結構な額の保険料を払うことになる。しかも生命保険から得られる果実である死亡保障を享受することは当然できず、大切な家族のためにと言う大義名分のために自己犠牲を強いられているのが日本における保険加入の実情だろう。
だがここ香港においては、生命保険に対する契約者の考え方であり加入動機は少し異なる。万が一の備えとして家族やパートナーのためにと言う本音にも建前にもなる加入動機と共に、契約者であり被保険者は‘‘万が一のことが起こらなかった’‘ときのことも考えながら加入検討をしている。その理由は、低い保険料でも大きな保障が受けられることに加え、解約返戻金もしっかりと増えてくれるので、死亡保障機能が将来的に不要となれば解約返戻金として引き出して老後の資金としても活用することもできるからだ。
参考まで40歳非喫煙の男性が6年払いで保険料総額100,000米ドル(16,667ドル/年)で払い込み運用をした場合の解約返戻金の推移を記載しておく。20年目で205,429ドル、30年目で324,552ドル、40年目で526,940ドル、50年目で812,776ドル、そして被保険者が100歳になる60年目には1,380,770ドルまで返戻金は増加している。
またこのオンユアマインドに特装されているビルドイン・リバースモゲージオプション(以下リバースモゲージ)を使うことで、契約者であり被保険者は、生前、死亡保障を担保にCTFライフ香港から年金収入として借入ができるようになるので、生命保険の加入において、香港では益々、‘’万が一の事が起こらなかった‘’ときのことを考えながら保険加入の意思決定をしないといけない環境になっている。
ビルドイン・リバースモゲージオプション
解約返戻金の一部引出しやプランの一部解約をすれば契約者は老後の生活資金としてお金をプランから引き出せるのに、なぜわざわざ金利を払ってまでこのリバースモゲージを使う必要が出てくるのか。その理由は、リバースモゲージを使うことで、解約返戻金と死亡保障額を減らすこと無くプランの価値を維持することができるからだ。もし家族が、将来的に受取れる返戻金や死亡保障の額が少なくなっても良いと言うのであれば一部引出しや一部解約をするのもありかも知れないが、こと死亡保障に関しては、加入時に決めた死亡保障額を受取りたいと思うのが被保険者の家族の本音だろう。
被保険者の家族が香港保険の威力を知らず、解約返戻金がどれだけ増えるかを知らなければ家族に隠れこっそり返戻金の一部を引き出すようなことはできるかもしれない。だが、死亡保障に関しては、払い込んだ保険料よりもはるかに大きな額が受取人に支払われることは誰でも分かる。そのため、自分の利益(=死亡保障)を損なわせかねない、一部解約を許してくれるような家族はあまりいないだろう。だがまぁもし仮に、契約者であり被保険者が生前に家族の許可なく一部引出しや解約をしていたとしても、うまく隠し通していられれば、家族がその事実を知るのは契約者(被保険者)が亡くなった後にはなるのだけれども。リバースモゲージを使うかどうかの判断基準としては既述の通り死亡保障額は減らさず、老後の年金収入を確保する必要がある場合となる。
リバースモゲージの詳細だが、年金として受注できる期間は15、20、30、40年から選ぶことができる(被保険者が100歳になるまで受給可能)。一度決めた受取り期間を変更することはできないが、受注期間中に受取りを一時停止したり再開したりすることはできる。リバースモゲージによる借入が可能となる年齢は、
- 被保険者が60歳以上
- 保険料支払い満了日
- 契約から15年が経過した年
のいずれか遅い方となる。
保険料の支払い期間やその金額、そして借入期間を何年に設定するかなど、ご不明な点がありましたらお気軽にご連絡頂ければと思います。
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