Victory/Sun Life Hong Kong加入をご検討されている方が考慮すべきポイント。

サン・ライフ香港/永明金融

※ヴィクトリーは香港に渡航しなくてもお申込みが可能です。

2020年8月、サンライフ香港より貯蓄型生命保険ヴィクトリーが発売された。資産形成だけを目的としたものでは無く、継承にも焦点を当てた商品だ。

契約者と被保険者を無制限に変更できるヴィクトリーだが解約を行わなければプランを言わば永久的に子孫に引き継ぎながら運用を行ってゆける。また契約後も被保険者を1人から2人、2人から1人へと自由に変更ができるので万が一被保険者の一人が無くなった場合でもプランの継続が可能となる。

日本で資産継承となると相続や贈与の際にいかに税負担を軽くするかに焦点があたるが(商品自体の魅力が無いため節税効果を謳うしかない)、解約時に保険料の2倍にも3倍に膨れ上がる香港の保険商品は節税ツールではなく投資商品そのものなのだ。またヴィクトリーに限らず、見積もりを眺めると受給できる死亡保障額に対する保険料負担割合は半分またはそれ以下になることもある。低いコストでしっかりと手厚い保障が受けられるのも香港保険商品の魅力の一つでもある。

日本の積立型生命保険の場合、解約返戻金が元本を超える時期が30年後となるので契約から積立満了までに契約者が運用を継続するモチベーションを維持するために、保険会社も節税やその他メリットを打ち出しているようだが、日本の保険商品での資産運用効果は非常に薄い。

ご契約前に必ずお客様にご確認を頂く必要がある見積もりだが、ぎっちり数値が記載はされているがヴィクトリーの見積り構造は極めてシンプルで、死亡保障額や解約返戻金がいつまでにどのぐらいに増えていくのかが明確に確認が出来る。

極論を言えば、確定のボーナスと非確定のボーナスの概念さえ理解出来ればよい。確定部分は良いとして、特にこの非確定ボーナスは、途中引出しが出来るリバーショナリーボーナスと、解約時にのみ払い出しが行えるターミナルボーナスで構成されるが、これは“運用次第”と言う言葉が付く(最悪この非確定部分は“ゼロ”になることもあり得る)。

また非確定のボーナスについては、その商品の運用特徴が色濃く反映されている部分でもある。ヴィクトリーの場合アメリカとアジアの株式を中心に(一部債券含む)運用がされているので、債券割合が大きいヴィジョンやライフブリリアンスと言った商品に比べ、自ずと非確定ボーナスの割合は大きくなってくる。

よって、早期解約をせずに運用をすれば必ず投資元本を上回る運用が出来ると言う前提のもとで、ヴィクトリーを検討する際はこの非確定の部分を契約者の方がどうとらえるかだ。14年目には元本を確実に回収できるのだから、それ以外の部分はある程度のリスクをとりながら高いリターンを得るのか、または老後資金や学資資金の形成を目的にするのであれば、極力不確かな運用次第と言う要素をさけ、他の商品にするのかなど。

このヴィクトリーのお申込を検討される場合、例えば一括払いで申し込む場合確定のボーナスが投資元本を超える損益分岐点の時期が14年目(非確定部分を含む場合は8年目)となる。

契約者が考慮すべきは上記だけでなく、もし現時点で絶好調のアメリカ株式市場やアジアにおいて投資を行っていないのであればヴィクトリーを通しそれら市場からの恩恵を享受するチャンスを得ることが出来ると言うことだろう。

早期途中解約をしないかぎり元本を超える確定のボーナスが付与されるヴィクトリー。もし暫く使う予定の無い資金を日本の口座に置いているのであれば、資産の有効活用の方法を一度検討するのも悪くはないだろう。

お客様の中には非確定のボーナスゼロになる事を心配される方や、またはしっかり契約一年目から満了までの120年(被保険者が存命の場合)の運用シナリオ(見積もり)を分析される方も居られるが、香港の保険を活用して資産形成を行う場合は、

もう少しゆったりとかまえながら非確定の部分はもらえたらラッキーと言う感じのスタンスでいるのが良い様に思う。30年保険料を払い込んでも数パーセントしか返戻金が受け取れない保険に比べたら、14年で元本を上回る運用が行えるのヴィクトリーは全然マシなのだである。

非確定の部分はゼロになる可能性があると書いたが、運用成績を知りたい場合はFulfillment Ratios for Annual Dividends for Reportingと言う過去の運用実績データをサン・ライフウェブサイトから入手をすることが出来る。ヴィクトリーは昨年のリリースと言うこともあり実績はないが、サン・ライフがこれまで販売してきた商品の過去の非確定運用部分の運用実績が確認できる。

以下はWARMTH Retirementと言う商品mp2010年から2018年にかけての実績になるので参考までにどうぞ。

2018年:100%
2017年:100%
2016年:100%
2015年:100%
2014年:103.3%
2013年:138.8%
2012年:150.3%
2011年:147.3%
2010年:90.2%

25,000アメリカドルがあればこのヴィクトリーには加入が出来る。是非まずは一度お見積りを見ながら自分のライフプランと重ね合わせながらご検討頂ければと思います。

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