保証も薄く利回りも低い貯蓄型、積立型と言われる日本の保険には加入せず、もし加入しているなら今すぐにでも内容を見直し掛け捨てに切り替えるのが良いだろう。特に小さいお子様がおられ将来的に大きな保障が必要で、時間の無駄も無く効率的に貯蓄や投資による資産形成を考えておられるような場合は特にこのケースに当てはまると言える。
貯蓄型・積立型と言われる生命保険等に絶対に加入せず、掛け捨てに加入することで節約できたお金は積極的に保険商品以外の商品への投資や貯蓄に回すのがよいだろう。間違っても日本の保険商品を使い貯蓄や資産形成を行うべきではない。
だが日本人の8割以上の方達がこれら保険に加入している。そして不思議なことに、株や投資信託などの投資商品の手数料は気にするのになぜか、保険の手数料に関しては寛容になる傾向があるのもいささか疑問である。契約者が支払った保険料の2割から5割が付加保険料(保険会社の取り分、手数料)として徴収されているのにだ。保険も株や投資信託と同じ投資商品である。貯蓄や積立と言った響きが堅実、安心と言ったイメージを消費者である我々に与えるので手数料に対するガードが下がってしまうのかも知れない。
そしてどれだけ日本の貯蓄型保険が頑張ってもせいぜい数パーセント程度の解約返戻金しかもらえない(一部のお宝保険は除く)、しかも30年~40年という長い期間に渡り保険料を満了まで支払ったうえでの話だ。貯蓄型生命保険の平均利回りはおおよそ0.7%と言われている。割高な手数料そして低い利回りであると言う事を考慮すれば保険商品で運用をすべきでない事は明白だろう。
貯蓄型・積立型とは対照的に契約者にマイナスを与えるネーミングの掛け捨て保険は、構造もシンプルで保険料も安く、冒頭でも述べたが小さいお子様を持つご夫婦にはマストと言っても良いだろう。収入は大きく変える事は出来ないにしても、支出を抑えることやこれまで「当たり前」だと思っていた保険への加入について再考することで、無駄を省き、浮いたお金を有効に貯金や投資に回せる事を認識する必要があるだろう。
以下のように20年定期で月々3,500円の保険料を払い込めば、死亡保障2,000万円が支給されるようなプランなどいくらでも探せばある。
以下は掛け捨て保険と貯蓄型の生命保険を比較した場合のシミュレーションになる。
設定死亡時の保障:2,000万円
期間:20年(子供が成人するまでの想定)
※わかりやすくするために保険料の税金控除は含めず純粋な保険料だけで計算します。
掛け捨て(定期保険) | 貯蓄型(終身保険) |
月3,500円 | 月31,500円 |
年42,000円×20年=拠出総額84万円 | 年378,000円×20年=拠出総額756万円 |
死亡したら2,000万円もらえる死亡しなければ84万円失って終了 | 死亡したら2,000万円もらえる死亡しなければ継続可能解約すれば約521万円もらえる(返戻率69%)その場合約235万円失うことになる |
掛け捨ての場合は総拠出額は20年で84万円なのに対し貯蓄型生命保険の場合756万円にもなる。これは言い方を変えれば、2,000万円の死亡保障を掛け捨てなら84万円を払えば購入できるが、貯蓄型の場合756万円も支払わないといけないことを意味する。
貯蓄型生命保険の場合途中解約をすれば元本割れも起こすし、それを避けるためわざわざ解約返戻金が元本に対し数パーセントしか乗らない商品に30年、40年と保険料を払い続ける事は金の無駄とは言わないが、そうとうな時間の無駄である。
仮にこの差額(貯蓄型-掛け捨て保険)の672万いやこの半分以下の金額があれば、香港にはもっと短い期間で資産を効率的に増やしてゆける商品はいくらでもある。投資スタイルやライフプランはお客様それぞれ千差万別なのは当然なので無理にとは言うつもりはないが、もしこの記事をお読みになった方で少しで今回の保険のお話や海外の資産運用にご興味をもって頂けたら以下よりお気がるにご相談頂ければと思います。
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