インベスターズトラスト社/ITA
インベスターズトラスト(Investors Trust Assurance SPC/以下ITA)はケイマン諸島に籍を置く保険会社だ。設立は2002年、世界40ヵ国で事業を展開しており預かり総資産は1,200億円以上と言われている。ケイマン諸島は西インド諸島の一つになりイギリスの海外領土である。ケイマン諸島はタックスヘイヴン(租税回避地)となることから多くの海外金融機関が、ここに資産運用会社や特別目的会社(SPC)を置いている。
ITAの正式名称Investors Trust Assuarance SPCにつくSPCはSegregated Portfolio Companyの略で日本語に直訳をすると「分離された資産管理会社」となる。つまり顧客からの預かり資産は、会社の資産とは分離して管理されているので万が一ITAが倒産や破綻したとしても顧客の資産は守られる事を意味する。顧客資産であるファンドや現金は第三者の銀行などの金融業者である証券保管期間(Custodian)に預託する事が義務づけられている。ITAの場合このCustodianはバンク・オブ・アメリカがそれにあたる。
長期積立投資
最近日本でも少額からクレジットカードを使って積立を行える商品が発売されているようだが、
本家本元は恐らくITAのエボリューションと言っても良いだろう。
長期積立ファンドとは毎月積立てる資金を、契約者のリスク許容度に応じたファンドを長期に渡り買い増していく商品となる。エボリューションは世界中で市販もされている100種類以上ものファンドで構成されている。契約者はその中から自分目指す資産運用ポートフォリオ構成を勘案しながら、複数のファンドを組み換えながら毎月買い増してゆくことになる。
エボリューションは成長地域や成長産業と言った積極的にリターンを獲得してゆく一方で、
商品分散や時間を味方につけた投資手法であるドルコスト平均法を用いてリスクを抑えながら
運用を行っていくことが出来る商品になる。
エボリューションのプラットフォームに準備されたファンドは、わざわざエボリューションに申込をしなくても個人で購入をしてゆくこともできる。ただこの場合一本一本購入してゆくことでファンド入替によるスイッチング手数料など初期手数料が思いの他かかってくる。エボリューションであれば月々500USDから積立投資が始められ、その時点で世界中のファンドに分散投資がされることになる。(ITAの商品説明欄には毎月100USDから運用が行えると記載はあるが、諸々発生する手数料を考慮すると、運用効果がうすれるので弊社では500ドル以下での申込みはあまりお客様へはすすめていない)。
積立費用はアメリカ国内の銀行口座からの引き落としかクレジットカード払いになるが、日本に住むほとんどのお客様はクレジットカードで積立費用を払い込んでおられる。クレジットカードでの支払いは便利でマイルなどのポイントが溜まると言うメリットもあるが、それ以上に自動引き落としと言うある程度強制力を持ったシステムで挫折しそうになる気持ちを抑え込みながら続けてゆくことを可能にしてくれる。また個人で毎月積立を行っていくと、2008年に起こったサブプライム問題の時のように、金融商品の暴落が起こるとビビッてしまい積立を止めてしまう事がある。この長期積立においてはこのような暴落時にこそ、値が下がった優良ファンドを数多く買いますことが出来るチャンスなのだが。
ファンドの特徴と投資プラン
エボリューションを構成するファンドの種類と特徴についてみて行きたい。積立投資を始める目的や許容できるリスクも契約者によって様々だろう。余裕資金で運用するのであればある程度資金をリスクにさらしても高いリターンを追求したり。老後の資金形成を目的として個人年金的な位置づけで運用されるようであればローリスクローリターンで安定した運用を目指される方。ある程度のリスクを取りながらも、ある程度のリターンを狙うミドルリスクミドルリターン。これら契約者のことなるニーズを満たすために、エボリューションのプラットフォームには、「地域の分散」「産業の分散」「商品種類による分散」と言う基準にもとづいて商品構成がされている。
まず地域による分散だが、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパ、BRICS、エマージングマーケットなど世界の様々な市場に投資されるファンドがある。次に産業による分散については、主要産業、新興産業、農業、IT、バイオテクノロジーなどの分野に投資されたファンドが取り揃えられている。最後に商品の種類による分散についてだが、債券、株式、通貨、商品、不動産などリスクの度合いも商品の流動性もことなる商品で構成されている。
長期積立投資とどう向き合うか
幅広い選択肢は、時として契約者がどの商品を選べばよいか判断に迷う原因にもなる。そのような場合は費用はかかるがファイナンシャルアドバイザーへの一任勘定が良いだろう。ただこの積立は5年、10年、15年、20年、25年と長期に渡り運用を続けていく必要がある商品だ。
契約者の方のライフスタイルもその時その時で変化しているはずなので、
仕事や育児などで忙しく投資とじっくり向き合う時間が取れないような時期は一任勘定でもよいだろう。
だが逆にある程度時間に余裕が出てくるような時期は海外の投資環境を自分なりに研究し投資戦略を構築していくことも良いのでないだろうか。
長期積立はある意味積立を満期まで継続する気合と根性も必要になる。余裕資金で運用を行って行くようであればそこまで気合や根性は必要ではないかも知れないが、老後の資金形成を目的として毎月コツコツ投資費用を捻出しながら運用をしていく場合はやはり気合と根性は必要になってくるだろう。
もし気合と根性には少し自信は無いがエボリューションには興味があると言う方は以下よりお問い合わせください。
長期積立ファンドエボリューション商品情報
・プラン設定通貨:アメリカドル、ユーロ、ポンド
・積立期間:5年、10年、15年、20年、25年から選択が可能
・契約者年齢
5年プラン:18歳から80歳
10年プラン:18歳から75歳
15年プラン:18歳から70歳
20年プラン:18歳から65歳
25年プラン:18歳から60歳
・死亡保障
契約者が死亡した場合その時点における保有ファンドの時価総額に対し101%の死亡保障が、
あらかじめ指定しておいた受取人に支払われると言う事になる。
初期積立期間と引出し
積立を開始してから積立必須の初期積立期間(イニシャルユニット期間)と言うものがあります。
その間に積立られた資金は(初期口座)イニシャルユニット(Initial unit)に入金されることになります。
※イニシャルユニットは年間管理手数料が引き落とさせれる口座となります。
初期積立期間:
5年プランの場合:3.42ヵ月
10年プランの場合:12.54ケ月
15年プランの場合:15.27ヵ月
20年プランの場合:19.05ヵ月
25年プランの場合:23.88ヵ月
・初期積立完了以降:
1,200USD以上の部分に関してはペナルティー無しで引出しが可能。
引き出しをする場合の最低の引き出し単位はUSDで600ドルとなっております。
申込に必要な書類及び契約の流れについて、
申込みに必用な証明書類:
・パスポート
・住所証明が
※住所証明は日本の運転免許証、銀行残高証明書等が利用できます。
申込に必用な情報:
・税務上の居住国
・税金確認番号
契約の流れ:
必要事項を確認後積立ファンド会社へ提出
積立ファンド会社にてマネーロンダリングに該当しないかどうか審査
問題が無ければ第一回目の引き落としがかけられ
契約成立
エボリューションのボーナス
ボーナス1(アロケーションボーナス)
年間積立額によって3-5%の追加配分があります。
例えば年間の積立額が6000ドル(500ドル/月)の場合、
追加配分として3%がアロケーションボーナスとして支払われる事になります。
ボーナス2(ロイヤリティボーナス)
契約時に設定した積立予定額が支払い期間に一度も欠ける事なく
支払われた場合、10年目、15年目、20年目、25年目に積立金の合計に対して
一定割合のロイヤリティボーナスが支払われる事になります。
このロイヤリティボーナスの支払い条件は、
全ての積立金が90日の支払い猶予期間内に支払われている事、
積立金の減額や一時引出しをしないことがロイヤリティボーナス支給の条件となります。
10年目には1年目から10年目までの積立金合計の7.5%
15年目には11年目から15年目までの積立金合計の5%
20年目には16年目から20年目までの積立金合計の5%
25年目には21年目から25年目までの積立金合計の5%
手数料について
年間管理費用(Annual administration charge)
1年目から10年目は、各年度までに積立てる積立金の1.9%/年
11年目以降は各年度までに積み立てる積立金の0.35%/年
がイニシャルユニットより引き落とされる事になります。
ポリシー手数料(Policy fee)
プラン期間中はポリシー手数料として月々7ドルが定額で引き落とされます
資産管理手数料(Asset management fee)
月々資産総額の0.125%。年率換算しますと1.5%が徴収されることになります。
スイッチング手数料
スイッチングは年15回までは無料で行えますが、
16回目から片道22ドルが発生します。
契約後の運用方法
・ご自分で運用
世界の有名なファンドの中から自分の投資目的に合ったものを10種類まで選択し、
ご自身でポートフォリオを形成し運用していく方法。
・ファイナンシャルアドバイザーへの一任勘定での運用
ファンドの運用をファイナンシャルアドバイザに一任する。
一任勘定で運用する場合は投資全体の時価総額に対して1%/年の手数料がかかります。
また設立手数料としてアメリカドル300がかかり、こちらは最初の2年間の一任勘定手数料をカバーします。
このエボリューションは元本確保商品ではありませんので、
大きなリターンを得るチャンスがある反面元本割れを起こす可能性もあります。
ご不明な点がありましたら以下のフォームよりお問い合わせください。
どんな内容でも構いませんので御気軽に御連絡頂ければ私よりご返信致します。