パン・アメリカの投資機能を備えた貯蓄型生命保険、グローバル・アセット・IUL(Pan America/Global Asset IUL)

Pan America Life(パン・アメリカ・ライフ保険)

パン・アメリカ・ライフ(以下P A)。P Aは1911年アメリカのニューオリンズで設立された、相互会社(保険会社の所有者は保険契約者)となる。日本人が加入を行う場合、アメリカのグアム、ハワイ、カリフォルニアに加入者自身で渡航し、現地で健康診断を受けアメリカ籍のプランに加入するもの。

そして、P A指定の信託会社名義で加入するもの(解約まで名義は信託会社)。香港またはシンガポールに渡航を行い個人名義で加入を行うもの。渡航せずに香港で信託を設立し加入する3つの方法が行う。米国に渡航をせずに加入をする場合は、ケイマン籍のプランに加入をすることになる。

私がI F Aであるグランタグ所属の保険ブローカーとして顧客に提案するものはケイマン籍のプランとなる。以降、数回に分けてこのP A絡みの記事を書いていこうと考えている。このP A、そして商品の全体をお客さんが理解するには、1本の記事で説明がつかないほど、内容的はヘビーなものになるからだ。

諸先輩方が既に、数年前からこのP Aについては記事を書いておられるようだが、私は今更のこのタイミングでの参戦となる。今さらのエントリー理由は、先日、グランタグが勉強会を開いてくれ、それで商品と会社を知ったから。ただそれだけである。もっと積極的に貪欲にP Aについて情報を発信していれば良かったと思えるぐらい、安心安全が大好きなジャパニーズが好む特徴を備えた商品を有する保険会社と言える。

トレーニングは、P Aが供給するグローバル・アセット・インデックス・ユニバーサル・ライフ(以下、G A I)をベースに行われた。以下のブログ内容は、途中記憶を飛ばしかけながらも2時間弱頑張ってメモった内容と、説明を受けながら、直感的にこの点なら営業的切り口として使えると感じたことを備忘録として記載してある。

相互会社であるP Aに加入する

P Aはミューチュアルカンパニーと言う形態を取り、株式市場には上場などはしていない。組織において契約者(ポリシーホルダー)が株主に相当する。

加入方法は3つある。一つ目が、P Aが指定する信託会社名義で加入をするもので、加入から解約まで名義人は信託会社となる。2つ目が、香港またはシンガポールへ渡航し個人名義で加入をするもの。そして最後の3つ名が、渡航をせず香港で信託を設立して加入することになる。日本居住者だけでなく、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール居住者が加入できるプランとなっている。

保険料の支払い方法

支払いはクレジットカードと送金で行える。正直、ほとんどの香港保険の保険料支払いは、送金とクレジットカード払いができるので、特にオヤ?とも思わなかったが、G A Iに関しては、保険料の支払い方法を契約者が自由に決められるところにある。一括でも分納でも、一部一括で、それ以外を分割など契約者のライフスタイルに合わせ自由に行える。そして、特筆すべきは、保険料が支払い終わったあとでも契約者は、余剰資金が手元にあり、適当な投資先がないような時は、保険料を追加投資ができる(利子獲得を目的とした運用)。そして、死亡保障の増額(健康診断は必要)もできるので、契約当初に予定していた保険金では不十分と感じれば、自由にいつでも追加申請ができる。

インデックスに連動させながらの運用か、確定利子を受け取りながら運用するか

保険料の運用先をS&P500、E U R O S T O X Xインデックスに振り分けながら運用してゆくか、銀行預金のようにインデックスには投資せず、確定の利子を受け取りながらコツコツと資産を増やしてゆく方がある。

インデックスに連動させて運用する。

フロア0といういわば、元本確保機能がついているので、インデックスのパフォーマンスが悪くマイナスだった場合においても契約者の資産がマイナスになることはない。逆にインデックスのパフォーマンスがよい場合においては、キャップレート(上限)に基づき、S&Pは9%。E U R O S T O C X Xは11%が契約者のアカウントに累積されることになる。ただインデックスがこのキャップレート(上限)を上回った場合においては、契約者はそのアウトパフォームした部分からのリターンを享受することはできない。

インデックスには連動させず、リスクは最大限に押さえながら安全に、金利のつく銀行預金的にこのG A Iを活用すると契約者のアカウントには年率3.75%の利子が付与される。仮に、契約者がインデックス連動させて運用したい場合でも、契約者の口座であるホールディングアカウントに保険料が入金されインデックスに投資されるのを待っている間にも、その保険料には上記の金利が付与され続ける。要は、契約者のプラン(資産)はこれら2つによって毎月増加してゆくことになる。

運用レポート(実績)は毎月契約者に開示される。このG A Lは収益だけでなく、支出部分についてもしっかり確認できるようになっているので、契約者は自分が払った保険料がどのように運用され、支出がどのようになっているのか常にクリアーに把握ができる。

信託を設立して加入をするか、直接香港、シンガポールに渡航して加入する

香港で信託を設立して加入する。これは契約から6ヶ月、または2年が経過した時点で、信託名義の契約を個人名義に戻す形になる。信託設立費用の250米ドルはP Aが負担。2年目以降も信託名義で運用をする場合は、更新費用として毎年480米ドルを契約者は支払うことになる。

香港またはシンガポールへ契約者が渡航してプランへ加入。この場合は契約者名義(信託名義でない)で加入し、同時に現地で指定病院にて健康診断を受けることになる。

このG A Iの加入にあたり、もっとも重要なポイントになるのが健康診断とその申告になる

過去の医療診断の結果などを参考資料として出しておくのはP Aの審査にも有用となるので、加入検討を始めた段階においては、健康状態に関する情報の開示は積極的に行うのが良いだろう。過去に受けた健康診断の結果や、持病などについては自分が把握している範囲で構わないので、見積もり作成時に私までお知らせ頂ればと思う。

通常、他の保険商品の場合、契約者から、予算(保険料)をお伺いしてその情報に基づき見積もりを作成するが、このG A Iは、希望する死亡保障額と生年月日、喫煙有無、健康状態(加入検討者の申告情報)をベースに作成することになる。※最終的な保険料は健康診断とP Aとのオンライン面談を通し決定される。最低死亡保障額は50万ドルからとなる。

工具箱のような商品、それがG A I

正直驚いている。このプランは他の商品よりも柔軟性が非常に高い。それは保険料や死亡保障額を必要に応じて追加投入したり、増額することができる。契約者はこのプランを生命保険商品としてだけ眺めるのではなく、証券会社(インデックス連動)や銀行口座的(確定利子)な機能を持った投資の工具箱として捉えると良いだろう。

ご興味のある方はお気軽に弊社までお問い合わせください。

生年月日、喫煙有無、自己申告ベースの健康状態をお知らせ頂ければ仮の見積もり作成は可能。見積もりだけを入手し、音信不通になるのも、他のI F Aを通しご契約を頂くのも全然構わない。まずは弊社を介して見積もりを作らせて欲しい。

    コメント