ジョイとギフト。サン・ライフ香港/Sun Life Hong Kong商品の中での立ち位置。

香港保険

新商品ジョイとギフトのリリース。既存 商品の解約返戻金が10〜12%の幅で改善されたことを受け、私が個人的に思うのは、既存の商品に対し優位性を備えたデキスギ君的な商品が発売される可能性は非常に低いのではないかと言うこと。見積りに記載される解約返戻金をエクセルに落とし込み何年目にはどのぐらい増えるのか、眺めているとそのことは何となくだが感じることができる。

ヴィジョン とヴィクトー

名義変更が出来る貯蓄型商品のハシリと言われるヴィジョンやヴィクトリーと言った商品がリリースされ、その次にESG投資を謳ったステラーが2022年。そしてジョイとギフトが今年1月、同時にリリースされてきた。ヴィジョンやヴィクトリーがリリースされた当時は「えっ、元本が確保されるのに、こんなに増えるの」と言う感じで見積もりをめくっていた。ちなみ、ヴィジョンとヴィクトリーがリリースされる以前は、生命保険でありながらも運用効果が日本の保険商品に比べ格段に良いことから、貯蓄型商品的な立ち位置でライフブリリアンスが香港外居住者に人気があった。

ステラー

ステラーにおいてはE S G投資を全面に押し出してキャンペーンをしていたが、運用面よりも特約であるオプションが異常に充実していたので、パンフレットの終わりのページばかり読んでいた。プラン名義を無制限に変更できるオプションはデフォルトで組み込まれているが、特筆すべきだったのは被保険者がなくなったとき、その死亡保障の受取人が自動で被保険者に切り替わる(スプリットオプション)という特徴を備えていたところにある。しかしドル円が32年ぶりの円安と言われる時期に発売されたステラーは、あまり話題になることもなく、E S G投資とこのスプリットオプションを備えたジョイとギフトにバントンタッチとなった。

ジョイとギフト

で、このジョイとギフト。これまでサン・ライフ香港から発売されてき商品に特装されてきた名義変更や、スプリットオプションとった特約はほぼ備えている。そうなると気になるのが運用面になるわけだが、契約年度においては優位性があったりなかったりと巧妙に設計がされている印象を受ける。サンライフ としても既存の商品の売り上げを減らすことなく、同時に競合会社との競争に勝ち残ってゆくためにも、商品ラインナップバランスを取りながら、且つそれぞれの商品が一丸となりサン・ライフの企業価値を高めてゆくために、この様な形の運用設計になっているのではないかと思えてくる。点(一つの無敵な商品)ではなく面(全てのラインナップ)で攻めるとでも言えば良いのだろうか。そして商品それぞれが持つ、異なる年度における運用面での優位性は、加入検討者に対し、自分の人生設計や、将来のある時点で予定されている大きなライフイベントやその予算を考慮しながら商品選択をする必要があると間接的に伝えたいのではないかとさえ思えてくる。

商品選定のコツ

商品選定における意思決定は基本的には、商品の特徴(特約であるオプション)と解約返戻金をもとに行うことになるが、特に重要なのは後者だ。この度上梓されたジョイとギフトをサン・ライフ商品で比較するならヴィジョンとヴィクトリーあたりが候補になるが、契約2年目からクーポン(利子)の払い出しができるヴィジョンは貯蓄商品の中でも特異であることから除き、株式と債権の運用比率もジョイとギフトと同じヴィクトリーに絞り、見積もりの数値をグラフ化してみたのでみて頂きたい。

解約返戻金

契約者が早期解約をしない限り、将来確実に受けとることができる解約返戻金と、サン・ライフ香港での運用成績次第で払い出される非確定解約返戻金を合算したグラフ(運用効果)。

確定解約返戻金。

非確定解約返戻金。運用途中に引き出しができるリバーショナリーボーナスと、

解約時にのみ払い出されるターミナルボーナスを合算した数値。

リバーショナリーボーナス。

ターミナルボーナス。

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