貯蓄型商品のヴィジョンの死亡保障と生命保険の死亡保障の違い
ヴィジョン。2019年夏にサン・ライフ香港より発売された死亡保障付き貯蓄型商品だ。
通常の生命保険は万が一死亡リスクに備え保険料を払い込み、
契約者が亡くなった場合において支払った金額よりも大きい額のお金が受け取れる商品になる。
残された大切な家族が経済的に困窮しないための仕組みを提供する、
特に小さいお子さんがいるようなブレッドウィーナーの方が加入される商品になる。
掛け捨ての定期保険を除けば一定の貯蓄効果はあり、
長い期間運用を継続すれば解約返戻金と言う形でリターンを得る事が出来るが、
他の金融商品と比べて利回りはそこまで良くはない。
契約者が支払った保険料よりもかなり多くの資金を死亡保障額として払い出さないといけないので、
そのリスクヘッジのために大きな費用をかける必要があるからだ。
このサン・ライフ香港のヴィジョンも死亡保障は備えているが、
一般の生命保険の様に多額の死亡保障が受取人に支払われる設計はされておらず、
万が一の死亡保障額は解約返戻金と同等となる。
この事は死亡保障を目的としての加入を考えてはおらず、
リスクは抑えながら
着実そして安全に資産を増やしてゆくことにフォーカスしている方にとっては都合が良い。
また運用する側にとっても
多額の保険金を支払わなくて良いと(備える必要がない)言うメリットがある。
生命保険であればプラン設計においてコストとして発生していた保険金を、
ヴィジョンであれば運用に回す事が出来るので、
その分大きなリターンを契約者に還元する事が出来るようになる。
老後資産の形成としても資産の継承を目的した加入でも
元本がしっかり確保され契約者に必ず付与される
利子や確定ボーナスもはっきりと見積もりに明記されているので、
数年後、数十年後にある程度の纏まった資金を
計画的に準備しておきたい様な方には丁度良い商品だろう。
想定利回りは3%~5%となっているが、
どのぐらいのリターンがいつまでにいくら貰えるのかは
見積もりを見て把握するのが一番手っ取り早い。
日本国内の保険商品でヴィジョンと同等の条件の商品があれば即買いだろうが、
金利が消えた国日本では探す事はほぼ不可能に近い。
保険以外の商品で、
ヴィジョン同等のリターンを日本国内で販売している商品だけで得ようとすれば、
結構なリスクを取っての運用となるだろう。
しかも、自分で運用となると、
リスクだけでなく投資と向き合う時間もかなり必要になってくる。
銀行預金組を卒業し少しずつ将来に向けて動き出したい、
でも毎日パソコンのモニターには張り付きたくない、
毎日上がり下がりするチャートで一喜一憂はしたくないような方であれば、
ある意味の思考停止運用が出来るヴィジョンは良いだろう。
120歳まで生きるか、契約から120年間名義変更を無制限に行い資産を増大させ続けるか
保証期間は契約から120年に設定されている。
この間、契約者と被保険者の名義変更が無制限に行えることから、
お子様、お孫様、もし養子の方でも自分の資産を増やしながら継承をしてゆくことも出来る。
または、被保険者が120歳まで生きていればその期間がプランの保証期間となる。
死亡保障額の受取りも一括か分割かを選択ができるが、
日本居住者でもし香港内に銀行口座を持っていなければ一括払いになるだろう。
分割(月、年払い)での受け取りは基本香港内の銀行の送金に限られるからだ。
なお分割で死亡保障を受け取る場合においては未払いの残金に対し金利が付与される。
今は、コロナで日本から香港への渡航も難しいが、
収束後観光がてらHSBC香港銀行などの口座開設をしておき、
そちらの口座で受取をするのもありだろう。
ヴィジョン概要
[期待利回り]3〜5%/年
[契約期間]契約してから120年目か被保険者が120歳になるまで
[被保険者の年齢(加入時)]0歳〜80歳
[支払い期間]一括、2年、5年、10年(※一括払いは2年分を前納する形)
[途中引き出し・出金]確定利子、非確定利子、リバーショナリーボーナスは途中引き出し可
[ローン借入れ]可
[投資金の支払い方法]
・香港の銀行から引き落とし
・銀行送金
・クレジットカード
商品詳細についてご質問や気になることがあれば以下のフォームまたは、
お問い合わせからご連絡頂ければと思います。
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