サン・ライフ香港のライフブリリアンスとFTライフのオンユアマインドを比較する。高い解約返戻金を商品に求めるならライフブリリアンス。様々なライフステージにおいて変化する契約者ニーズに柔軟に対応してくれる商品を希望するならオンユアマインド

FTLife/富通保険

香港外居住者が香港への渡航や健康診断を行なわず加入できるプランは、サン・ライフのライフブリリアンス(以下LB)とFTライフ香港のオンユアマインドに絞られると言って良い。ただこれら商品を会社の歴史や親会社の所在地だけでどちらを選ぶかを決めるのは個人的にはあまりすすめたくはない。あくまでプラン夫々が持つ特徴を見比べながら、自分そしてパートナーや家族としっかりコミュニケーションを図った上で彼らの求めるニーズにあった商品を選びたい。

これら2つの商品は終身型生命保険であるので貯蓄型商品とは異なり、プランの名義変更をして子供や孫に引き継ぐことは当然できない。満期償還もLBが被保険者が100歳になるまで。そしてオンユアマインドは被保険者が無くなるまでと設定されている。

LB、オンユアマインド共に万が一に備えるために加入をするプランであると言う共通点はあるものの、解約返戻金や返戻率。契約初期の段階で大きく死亡保障が増えるオプションが組み込まれていたり、死亡保障の受取り方や年金収入の借入など契約者のその時々の変化するニーズに柔軟に対応してくれるようなオプションがあることをしっかり把握し加入検討をしたい。

死亡保障よりも安全に契約者自身とパートナーの老後の生活資金を準備したい。そんな方にはLB一択だ。契約10年目から65年目までの返戻率と死亡保障額が記載された解約返戻率の推移からも一目瞭然だろう。左側のパーセンテージが低い方が、契約者が確実に受取ることのできる解約返戻金を保険料で割って算出した解約返戻率で、右側が確定の解約返戻金と保険会社の運用成績次第で契約者が受取ることのできる解約返戻金を合算しそれを保険料で割り算出した数値となる。老後の資産がどの時期にいくら確実に貰えるかを把握したいなら、確定解約返率をみるのがよいだろう。LBの推移をみると、109、120%となっている返戻率は契約者が確実に将来受取ることが約束された数値だ。それに対し、163%、205%と言う数値は、見込み分が入っているのでその時点にならないとこれらパーセンテージが達成されたかどうかを知ることは出来ない。ただ、毎年、サン・ライフに限らず全て保険会社はこの非確定の部分の達成率を公表しているので、その達成率をみることで契約者は自分の資産がどのように増えているのかしっかりと把握することはできる。

死亡保障

これも添付ファイルを見るとどれだけ被保険者が亡くなった際に保険料が受取り人に支払われるかがわかる。ただこちらは便宜上、確定の死亡保障額と非確定の死亡保障額を合算した数値として記載しているので、詳細を内訳や見積りをご希望の方は弊社までお問い合わせ下さい。契約10年目の死亡保障額がオンユアマインドが大きくなっているのはエクストラ死亡保障と言うオプションが適用されているからだ。このエクストラ死亡は、契約から20年のうちに被保険者が亡くなった場合、最大で確定死亡保障額の50%。この添付資料の場合、27万ドルの50%に相当する13.5万ドルが確定死亡保障額に追加で受取り人に支払われることになる。しかも死因が事故の場合、更に死亡保障額の50%に相当する13.5万ドルが支払われる。被保険者がまだ若く、働き盛りで、働き過ぎや仕事中の事故などに巻き込まれる可能性があるような人であれば検討しても良いだろう。

変わる人間関係。変わるニーズとウォンツ。

保険は当たり前だが超長期で運用をしてゆくものである。この間、被保険者や死亡保障受取人人の関係なりニーズなりウォンツが変わる事なく、契約時のままと言うことは恐らく無いだろう。仮に、高い解約返戻金や死亡保障が受取れるからと言う理由でLBに加入をしたとしても、それらのお金を受け取る時点において、それら結構な額のお金を使う体力やその用途があるとも限らない。それならば、契約から一定の年数が過ぎた時期から、毎年決まった額を年金収入として被保険者とそのパートナーが共に元気なうちに受取れる方が良いと思われる方もいるかも知れない。そのようなときは、死亡保障を担保に年金収入としてFTライフから借入が出来るリバースモゲージオプションを特装したオンユアマインドが良い。借入と言う表現が、どうもネガティブなイメージを与えてしまうようだが、これは言い換えると、被保険者が亡くなった場合に受取れただろう死亡保障を生前に被保険者と受取人が前倒しで受け取るだけだ。担保割れの心配も無く、しかも借入であることから受け取った年金に対して課税もされない。生前、プランを途中解約することなく、資金を一部引出しながら運用をすることならライフブリリアンスでもできるが、この引出し対象額は運用成績次第で支給される非確定の解約返戻金であるボーナスが対象で、しかも引出し時には当然課税もされることになる。そのためしっかり増やす事はできても、運用途中に自分が必要な金額を、必要な時期に計画的に引き出すことができないのがLBの弱点だ。その点、オンユアマインドのリバースモゲージオプションであれば、加入時に希望年金受取開始時期と、その希望額をお知らせ頂ければそれに基づいて見積りが出来る。

死亡保障の生前給付

これはLBもオンユアマインドも共に似たようなオプションがプランに組み込まれている。LBは重大疾患を患い余命宣告(12ヵ月)を受けた場合、確定死亡保険金の60%までをサン・ライフから借りる事ができる(最大借入額上限は30万ドルまで)。オンユアマインドは、この重大疾患に加え、認知症と被保険者が診断された場合において、死亡保障と同額が生前に受取り人に支払われる。いずれのプランも被保険者が働くことができなくなったり、また看病をすることで働きに出かけることができなくなった場合の費用の補填をしっかりしてくれる。

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