サン・ライフ香港の商品が魅力的であることは十分理解できた。自分の予算にあった条件で設計書(見積もり)を作成した。しかし結局そのまま加入の決断を先延ばししてしまう理由にはは、ここ数年の間にメディアを通し耳に入ってくる、香港を取り巻く環境の変化についてのもで、そしてそれはたいていの場合あまり耳障りのよいものでないことが多い。
たしかに、これらネガティブな出来事や情報だったりを基に、香港とそれを取り巻く政治的な同行を少し近視的に眺めながら香港保険の加入の是非を考えれば、加入を見送ったり躊躇したりされるのは十分理解をすることができる。だが、数十年(中には100年を超えるものもある)と超長期で運用してゆくことが大前提となる保険商品。加入の検討においては、一時的な出来事だけに囚われることなく、少し高い位置からサン・ライフが描くアジアにおけるビジネス戦略や狙いを、長期的な視点で捉えながら意思決定をしてゆく必要があるだろう。
サン・ライフのお偉いさんの発言からアジアビジネス戦略を知る
そのために、積極的にサン・ライフに関する情報を入手してゆくことになる。だが外部の人間がサン・ライフの中枢にいる偉い方たちが持つような情報に生で接することは難しい。そうなると、加入検討者ができるのは、サン・ライフの中枢にいる人たちが発信し、一般に公開された情報などを自分で拾い集めにいくことだ。サン・ライフ本社(カナダ)、サン・ライフ香港、サン・ライフ・シンガポールのウェブサイトの他、各拠点のお偉いさんの発言を纏めたメディアの記事。世界的なコンサルティング会社のコンサルタントによるサン・ライフのキーパーソンへのインタビュー記事等など、探そうと思えばいくらでも情報は出てくる。これら情報源の中でも特にコンサルティング会社による、カナダ本社の社長やアジア拠点を統括するキーマン・キーウーマンとのインタビュー形式の記事は、「なるほど」と思える内容が多くある。
小難しい英語も出てくるので辞書を片手に記事と格闘する事にはなるが、彼らの質問のおかげでサン・ライフが今後どの様にアジアでビジネスを拡大しようとしているのかなどを理解することができる。
2030年までにアジアの人口は300億まで増える(激熱市場)
■これら情報に触れながら感じられるのは、アジアで増え続ける富裕層と、欧米に比べ若い世代の割合大きく生産年齢人口の伸びが中長期で見込めるアジアの地域で、これまで以上にサン・ライフの知名度を上げながら、保険プランと資産運用サービスを提供し続けていこうとする明確な姿勢だ。アジアにはサン・ライフ内でインターナショナル・ハブと呼ばれる富裕層向けのサービスを中心に提供する香港、シンガポール、バミューダの3拠点の他。中国、フィリピン、マレーシア、インドネシア、インド、ヴェトナムの合計9拠点がある。インターナショナル・ハブ以外の拠点は、現地に根付き、一般家庭向けの学資、医療、貯蓄や生命保険などの、日々の生活に欠かす事のできないプランを中心に提供している。長い時間軸の中で、幼いころからサン・ライフが提供するサービスに慣れ親しみサン・ライフ・ファンとなった世代を、ゆくゆくはインターナショナル・ハブが、受け皿となり対応してゆくのが狙いのようだ。
ちなみにこのインターナショナル・ハブの設立の時期は、古い順に、香港(1892年)、バミューダ(1996年)、シンガポール(2019年)となっている。ここ数年、アジアにおける金融都市としてシンガポールと香港はライバル関係にあると言われ引合いにだされるが、サン・ライフのビジネスに限って言えば、この表現は余り適切ではないだろう。既述の通り、バミューダ含めこれら3拠点が互いの強みと知識、経験を総動員しながらアジアに住む富裕層のニーズに対し柔軟に対応してゆける仕組みが出来ている。アジア(日本以外)に住む日本人の方も、渡航をすることにはなるが、これら拠点に入国証明書だけを持参すれば、信託を設立することなく誰でも加入できる背景には、アジア圏域において、富裕層が保険に加入し易い仕組みを政府の力強い協力を得ながらサン・ライフが構築しているからなのだろう。
香港政府の保険業界へのサポートはこれまで以上に期待ができる
香港においては、これま通り変わらず、香港の一大産業である保険業界への最大限のサポートを今後も継続してゆくと政府の声明として表明している。その中でも、今年強調されていたのが、香港を起点としてアジアでビジネス展開がし易い環境整備への力をいれていくということ。そしてこれら支援の対象となる保険会社は、サン・ライフだけでなく、香港の保険会社そして欧米系のすべての企業が対象になっている。サン・ライフ含め香港に軒を連ねる全ての保険会社にとって、アジアビジネスを展開していく上で、盤石な香港の金融システムと利便性の高さから、香港は無くてはならない非常に重要な場所である。
歴史の一部である。少しドライに物事を眺め、肯定的な解釈を与える必要がありそうだ
155年を超えるサン・ライフの歴史の中で、第一次世界大戦、スペイン風邪、世界大恐慌、第二次世界大戦、2008年の世界金融危機、コロナの流行など、政治、経済、自然災害や疫病など、その時その時の経験とそれを乗り越えながらビジネスを展開してきたサン・ライフにとって、ここ数年の香港でのイベントも歴史の一部として捉えているのだろ。
加入に踏み切れない方の中には、おそらくここ最近の香港を取り巻く環境の変化や出来事が背景にあるのかも知れない。だが、これだけ変化が激しい世の中において、国だったり政府の方針だったり在り方が変わらないことを望むことは、正直難しいだろう。それらを踏まえ、自分の判断基準に照らし合わせ、保険商品の契約をするかどうか判断してゆくことになる。
もし仮に保険会社が、政府の意向と反した形で軋轢を生じさせながらビジネスを展開していたり、グレーな取引を行っているならそれら企業のサービスや商品を契約したり購入することにはリスクが伴う。だがそうでなく、サン・ライフや香港で保険商品を提供している企業は香港政府と同じ方向を向きながらビジネスを展開している。そして、前回の記事でも少し触れたが、サン・ライフは中国でもしっかりと政府の信任を得ながらビジネスを展開していることもあらためて付け加えておきたい。
またやるの?キャンペーン?
そんなサン・ライフ香港では引き継き保険料割引のキャンペーンを行っている。人気のサンジョイ・ギフトをはじめ、これまでリリースされてきた商品のいくつかも対象となる。ご興味のある方はお気軽に、グランタグ所属のファイナンシャルアドバイザーの、わたくし、蛭田までお気軽にご相談ください。
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