サン・ライフにするかFTライフ香港にするか

FTLife/富通保険

日本居住者が香港に渡航をせずに加入できる

香港の保険会社はサン・ライフ香港かFTライフ香港の2社になる。

選択肢は非常に少なく、

商品のラインナップも貯蓄商品に限って言えば、

片手で数えられるぐらいしかない。

定番の商品で言えば、

サン・ライフのヴィクトリー。

そしてFTライフ香港のリージェント・エリート、

リージェント・プライムそしてフォーチュンセイバー3と言ったところだ。

解約返戻金の推移

フォーチュンセイバー3に揃え

一括払いで資料をまとめるべきだったのだが、

ブログ執筆時に手元にプライムとエリートの一括払いの見積もりがなかったので、

手元にあった5年払いの見積もりで資料を作成している。

サン・ライフ香港は、

彼らが使うシステムを我々IFAに所属するブローカーも使用できる様にしてくれているので、

土日祝日関わらずお客さんから希望があればいつでも見積もりが作成できるが、

FTライフ香港の見積もりはそうではない。

所属するIFAのスタッフに依頼をかけ作成をしてもらっている。

そのため必要であれば、都度見積もり依頼をする必要がある。

見積もり依頼をすることは別に禁止されてはいないが、

なるべくお客さんからの本気依頼があった場合だけにしている。

見積もり依頼だけしているとIFAの担当の方に、いつか

「蛭田さん、見積もり依頼だけで契約ないですねぇ、」

と言われてしまうのが容易に想像がつくからだ、

話が脱線したので戻そう。

これら4商品の支払い期間は以下から選択が可能だ。

ヴィクトリー:一括/5年払い/10年払い

エリート:一括払い/2年払い/5年払い

プライム:一括払い/2年払い/5年払い

フォーチュンセイバー3:一括払いのみ

で結局どれがベターなのか?

結論から言うと、

一括払いでも5年払いでもヴィクトリーが運用面において優位だ。

一括払いにするか、5年払いにするかはお客さんの懐事情次第になる。

当然、一括払いの方が運用は良くなるが、損益分岐点時期は一括でも5年でも同じだ。

資金に余裕があって一括で良いと言うのであれば

フォーチュンセイバー3の2商品だろう。

プライムもエリートも25年目あたりから

ヴィクトリーに比べ運用面での失速が目立つ。

超長期での運用ならエリート。

長期ならプライムと言われているようだが、

非確定解約返戻を含んだ場合の返戻率推移の推移では

ヴィクトリーを上回っているが、

確定解約返戻だけをベースに算出した返戻率は30年目あたりから

徐々に差を付けられはじめている。

フォーチュンセイバー3に関しては、

確定と非確定解約返戻金を合計した返戻金から算出した返戻率でみると、

ヴィクトリーと比べ契約80年目には3倍近く差をつけれらているが、

確定だけでみるとヴィクトリーの249%、

フォーチュンセイバー3は212%とそこまで悪くはない。

パンダとレバレッジ

フォーチュンセイバー3は一括払いのオプションしかないが、

この商品の魅力は最低加入保険料が10,000ドルと低いところにある。

日本円で120万円程度と、

手頃でアプローチャブルな保険料設定がされていることから、

客寄せパンダ的な機能を果してくれる商品として活用をさせて貰っている。

このフォーチュンセイバー3は、

海外の富裕層が資産保全の一環として活用する

プレミアムファイナンスの担保対象商品として使われている。

日本の保険と違い海外の保険では

死亡保障額も10億から大きいもので100億円以上にも上る。

このサイズになると、保険料も相当な金額になる。

そのため本来であれば保険料は自分で負担すべきところを、

融資によって賄うのがプレミアムファイナンスだ。

土地を担保に融資を受けるのと同じ考えだ。

フォーチュンセイバー3の保険証券を担保に、

融資会社から借入を行いその資金で保険料を支払い、

保険料負担を軽減し手元のキャッシュを残すと言うスキームになる。

個人的には、フォーチュンセイバー3は、

このプレミアムファイナンスのためにリリースされたのでは無いかと感じている。

プレミアムファイナンスに関する詳細をご希望の方は弊社までお問い合わせ下さい。

投資エリアと運用商品比率

※サン・ライフ香港主要投資先:米国、アジア
 ヴィクトリー:債券(25~80%)、株式(20~75%)

※FTライフ香港主要投資先L米国、アジア、欧州
 プライム:債券(25~75%)、株式(25~75%)
 エリート:債券(25~75%)、株式(25~75%)

 フォーチュンセイバー3:債券(50~90%)、株式(10~50%)

エリート、プライムともにヴィクトリーと似たような比率でプランが運用されている。

このことは解約返戻金の推移にしっかりと現れている。

お互いが商品の良いところを自社の商品に積極的に取り入れているのが分かる。

ブローカの仕事

保険ブローカーは中立的な立場で

契約者のニーズに合った商品を探し提案することが仕事になる。

香港に住んでいれば

サン・ライフ、FTライフ以外にも選択肢は沢山あるが、

日本居住者の方が加入できるのは基本この2社となる。

もし保険屋がいずれか一社をゴリゴリ提案をしてきた場合は、

まずサンライフ とFTライフ両社の見積りも確認した上で最終的な判断をさせて下さい、

と保険屋には伝える必要はあるかもしれない。

ただまあ、

貯蓄商品に関していえばどちらが優位な運用をしてくれるかはご理解頂けたかとは思うが。

お見積もり、商品に関するお問い合わせは以下のフォームよりどうぞ!!!

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